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槙野“頭魂”ゴール!W杯本戦へ「決め切る力」アピール

[ 2018年3月28日 05:30 ]

国際親善試合   日本1―2ウクライナ ( 2018年3月28日    ベルギー・リエージュ )

<日本・ウクライナ>前半、ゴールを決める槙野(右から2人目)
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 W杯では必ず必要になる「決定力」をアピールした。0―1の前半41分だ。槙野は高さに勝る相手DFのマークを振り切ると柴崎のFKを頭で合わせた。GKの両手をはじく一撃。「セットプレーは練習してました。試合前、柴崎選手から“ここに走ってほしい”と要求がありました」と明かす。狙い通りの得点にこん身のガッツポーズも繰り出した。

 FKがアシストとなる得点は、16年9月のW杯アジア予選UAE戦で清武のFKを本田が頭で決めて以来、実に21戦ぶり。「W杯本戦を見据えればボールを保持できない時間はある。貴重なセットプレーで決め切る力を見せられた」。くしくも日本代表の国際Aマッチ通算1200点のメモリアル弾となった。

 W杯イヤー。今オフの槙野はプロ生活でも一番サッカーを意識した生活を送った。通常2、3日休むと筋肉がしぼみ4キロ近く体重が落ちるが、今回はトレーニングを継続。79〜80キロのベスト体重を維持した。元陸上選手でスプリントコーチの秋本真吾氏から「走り」の指導を受け、5年目。低酸素の中を走る高地トレにも取り組む。肉体は槙野史上、最高の仕上がりという。

 明るいキャラが目立つが、人知れず努力家でもある。アドレナリンが大量に分泌され、眠れない試合後の夜。槙野は試合映像を見直し、修正の時間に充てる。今回は、スペイン―ドイツなど他国の試合もチェックした。2月に女優の高梨臨と結婚。責任感も増していた。

 欧州組も招集した試合では6戦連続のフル出場。左膝痛の吉田麻也を欠く最終ラインをけん引する。もちろんDFとして2失点には納得していない。「あとは結果の部分。W杯ではセットプレーも大事、吉田選手がいればもっと強くなる」。W杯まで2カ月半。もう1ランク、攻守の精度を上げる。

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