×

酒井高メンタル改善を訴え「局面は自分で打開しないと」

[ 2018年3月25日 18:29 ]

 ベルギー遠征中の日本代表は24日、リエージュ市内で練習を行った。23日のマリ戦で出場機会が少なかった選手中心に1時間40分超のロングラン。27日のウクライナ戦はW杯メンバー発表前最後の実戦となる中、DF酒井高徳(27=ハンブルガー)は個々のメンタリティーの改善を訴えた。

 主力が不在のマリ相手に後半ロスタイムの得点で、辛くもドロー。攻守ともに躍動感を欠く内容に、ハリルホジッチ監督も失望を隠さなかった。指揮官の求める縦に速い攻撃、そこに至るまでのビルドアップ、守備時のボールの取りどころ…。W杯開幕3カ月を前にして“課題”ばかりが噴出したが、右サイドバックで後半開始から出場した酒井高は戦術云々以前の話だという。

 「ハッキリさせないといけないのは、監督はピッチでは助けてくれないということ。選手には最低限やらないといけないことがある。そして選手にはプライドがある。だから自分自身に自問自答した時に“昨日のパフォーマンスで良かったのか”と考えたら、多分違う。監督がどんな戦術をくれるかくれないかは別として、局面は自分で打開しないといけない。それを1人、1人が“本当にできたんですか”となると、自分はできなかった。だから僕は個のレベルアップをしないといけなくて“やらないとな”となっている。(閉塞感の)解決というよりも、違ったメンタリティーで試合に挑むのが大事。(戦術は)それからだと思う」 戦術への迷いが自信を失う悪循環に陥っている可能性もあるが、マリ戦は個の局面で負けるシーンが多く、攻守で後手に回った。だからこそ、まずは選手個々の自信や強いメンタルを取り戻すことが重要になる。

 「サッカーは個人から始まって、チームがある。個人がうまくいっていなければ、チームもうまく機能しないと思う。よく経験するのは、2〜3人の選手に勢いがあって、周りが引っ張られるようなプレー。そういうのは実際にある。昨日の試合にそれがあったのかって思ったら“うーん…”と思ってしまう。僕も追加(招集)で来て、後が無い状態だから“もっとやらなきゃな”と思いますし。そういった気持ちを他の選手も持つのが大事なのかな」 ウクライナはマリよりも格上。ロシアW杯メンバー発表前のラストマッチで、選手個々の意地とプライドを見せられるだろうか。 

続きを表示

2018年3月25日のニュース