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中島翔哉のデビュー弾は6年ぶり2度目 少年時代から夢は「W杯優勝」

[ 2018年3月24日 00:09 ]

国際親善試合   日本1―1マリ ( 2018年3月23日    ベルギー・リエージュ )

<日本・マリ>後半、ロスタイムに同点ゴールを決めた中島
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 日本代表に初招集されたFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)が”6年ぶり2度目”となるデビュー弾を決め、敗色濃厚だったハリルジャパンに貴重な1点をもたらした。

 中島は東京Vユース所属の高校3年生だった2012年9月14日の福岡戦(味フィ西)でJ2リーグ戦デビュー。その試合でもデビュー弾を決めており、今回が”6年ぶり2度目”となった。デビュー弾から1カ月後の10月にはJ2東京Vとプロ契約を交わし、10月21日の栃木戦(味スタ)で18歳59日で達成したJリーグ最年少ハットトリックの記録はいまだ破られていない。”持っている”選手なのは少年時代からだ。

 小学生のジュニアからジュニアユース、ユースと東京Vのアカデミー(育成部門)育ち。14年には東京Vの資金難と出場機会を求める中島の思惑が合致してFC東京に完全移籍した上でJ2富山に即期限付き移籍するという”ウルトラC”でも話題になった。同年8月にはFC東京に復帰し、16年のリオデジャネイロ五輪ではエースナンバーの10番を背負って出場。私生活では女手ひとつで育ててくれた母へサッカーで稼いで親孝行をしたいという思いを公言し、東京Vでのプロ契約前から「ヴェルディから直接バルサに行く」「目標はバルセロナ移籍とW杯優勝、バロンドール獲得」と大きな目標を掲げて自らを鼓舞してきた。

 東京Vでは中島の残した移籍金(違約金)も経営の立て直しに一役買った。中島のゴールを右クロスでアシストしたのも東京Vのアカデミー育ちで16年に東京Vから鹿島に移籍した三竿。東京Vは11年ぶりのJ1昇格を目指して奮闘中だが、三竿―中島の”東京Vホットライン”で決めたゴールは古巣の関係者、サポーターにも大きな勇気と力を与えたに違いない。

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2018年3月23日のニュース