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【川本治 視点】ハイライン戦術 機動力、リベロ的役割…GK重要度アップ

[ 2018年3月23日 09:55 ]

国際親善試合   日本―マリ ( 2018年3月23日    ベルギー・リエージュ )

<日本代表練習>ピッチに姿を見せるとすぐイレブンに集合を呼び掛けたハリルホジッチ監督
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 日本代表が最終ラインを上げる戦術はこれまでも取り組んできたが、ハリルホジッチ監督はW杯本番を前に守備陣に意識を徹底させる意図があるように思う。最終ラインを高く保つメリットは、前線との距離をコンパクトにして中盤のスペースを消せること。ボールを持った相手をコントロールしやすいし、プレスをかけてボールを奪い速攻を仕掛けることができる。一方デメリットは、最終ライン背後のスペースを突かれること。GKの役割がより重要になり、広い範囲をカバーする機動力、パス交換にも参加するリベロのような役割が求められる。

 コロンビアにはファルカオ、セネガルにはマネ、ポーランドにはレバンドフスキと、それぞれ強力なエースストライカーがいる。引いて守り世界的な点取り屋を封じようとする戦術よりも、その前に高い位置でプレスをかけてエースへのボールの出どころを抑えた戦術の方が、よりリスクが少ないという指揮官の分析、判断だと思う。(元ジェフ市原強化部長)

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2018年3月23日のニュース