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中島、FK弾で射抜く!日本最小W杯戦士へ「任されたら蹴る」

[ 2018年3月21日 05:30 ]

親善試合 日本代表-マリ代表 ( 2018年3月23日    ベルギー・リエージュ )

笑顔を見せる中島翔哉
Photo By スポニチ

 ベルギー遠征中の日本代表は19日(日本時間20日)、リエージュ市内で初日の練習を消化した。唯一の初招集となったFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)は持ち前のドリブル突破でのアピールだけでなくFKキッカーにも意欲を見せた。W杯ロシア大会メンバー滑り込みを狙う1メートル64の小兵が日本代表の新たなオプションとなるか。日本代表は一夜明けた2日目に練習を本格化させた。

 ハリルジャパンの“泣きどころ”を解消する逸材が、ついに合流した。初招集となった中島は時折、笑顔を見せながら初日の練習を消化。今季ポルティモネンセの主力としてリーグ9得点7アシストと飛ぶ鳥を落とす勢いのドリブラーが、W杯滑り込みを懸けた大勝負に挑む。「この大事な時期に初めて呼んでくれた。期待に応えないといけない」。その言葉に覚悟がにじむ。

 リオ五輪を戦った手倉森ジャパンでは背番号10。公式戦30試合に出場しチーム最多の19得点を量産した逸材だ。ハリルホジッチ監督がほれ込むドリブル突破力に加え、右足での強烈なFKも併せ持つ。FC東京時代の昨年7月のドイツ遠征でもアウクスブルク相手に強烈なFK弾をマーク。ポルティモネンセでもプレースキッカーを担当しており「伸ばしていきたい部分。任されたら蹴るだけです」と意欲を見せた。

 日本代表のFK弾は13年9月グアテマラ戦で決めたMF遠藤(G大阪)が最後。ハリルジャパンではキッカーを固定できずにいる。仮想W杯対戦国と激突する今遠征でFK弾を叩き込めば、中島自身だけでなく日本代表の可能性も一気に広がる。

 さらに身長1メートル64の中島がW杯メンバーに名を連ねれば、日本代表史上で最小兵のW杯戦士の誕生となる。「仕掛けていくのが自分の特長。どのチームでも出していきたい」と語った23歳は「(W杯は)小さい頃から見ていますし、出たい思いはあった。今は(代表に)選ばれただけ。これから試合でいいプレーをしていけばいい。これからは自分次第」と決意を込めた。

 失うものは何もない。千載一遇のチャンスを、貪欲につかみ取るつもりだ。

 ▼日本代表の主なFKキッカー ハリルジャパンでは本田、香川らが主に担当していたが、昨年11月の欧州遠征ブラジル戦ではDF吉田が蹴るなど確固たるキッカーが不在。過去のW杯では10年南アフリカ大会のデンマーク戦で本田、遠藤が直接FK弾をマークし、決勝トーナメント進出に大きく貢献。ザッケローニ体制の13年9月グアテマラ戦を最後に代表のFK弾はなく、アギーレ、ハリル体制では無得点。セットプレーからの得点不足は日本代表の弱点となっている。

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