植田“流血連勝弾”顔面負傷も闘魂ヘッドでACL首位キープ

[ 2018年3月8日 05:30 ]

ACL1次リーグH組   鹿島2―0シドニーFC ( 2018年3月7日 )

シドニーFC戦の後半、CKからヘディングで2点目のゴールを決める鹿島・植田(手前)
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 ACL1次リーグは7日、各地で第3節の4試合が行われ、H組の鹿島は敵地でシドニーFCに2―0で勝った。1―0の後半42分には、接触プレーで流血していた日本代表DF植田直通(23)がヘディングでダメ押しゴール。今季公式戦初得点に加え、守備でも3試合連続の完封と鹿島の首位キープに貢献した。F組の川崎Fは後半終了間際にPKを決められ、メルボルンVと2―2のドロー。今大会初勝利を逃し、最下位からの浮上はならなかった。 H組順位表

 こん身のガッツポーズを握った瞬間、はらりとはがれ落ちたものがあった。まるでひげのように見えたそれは、止血用の白いテープだった。後半15分すぎ、植田は鼻の下を切って流血。口の中まで赤く染まった。戦闘スイッチがさらに入ったのか。迎えた同42分の左CKだった。DF山本がそらしたボールを、ファーサイドから頭で強く押し込んだ。「みんなのやる気が凄くて、今日は相手がどこでも勝つと思った」と胸を張った。

 「血を流す」――。大半の選手が「海外で活躍する」などの将来の夢を記す中、たった一人そう書いて指導者陣を驚かせたのは、U―17日本代表の頃だった。テコンドー仕込みの身体能力を持つ武闘派で、血は“大好物”。リオ五輪前のU―23ガーナ戦ではまぶたの上を切り、流血しながら完封した。趣味もしかり。昨年の日本代表の遠征中は米国のゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」を見て過ごしていた。

 南半球への長距離移動も含め、11日間で4試合を戦う過密日程の2戦目。昌子、金崎ら主力が遠征に参加せず、3日のリーグG大阪戦から先発8人が代わる中で唯一、今季全5試合に先発したのが植田だった。GK曽ケ端の活躍もあり、鹿島での公式戦デビューとなった犬飼とともに完封に成功。チーム全体でも攻守に層の厚さを見せつけ「一人一人いい準備ができたからこそ、こういう試合ができた」と誇った。本拠で戦う13日のシドニーFC戦に勝てば、1次リーグ突破が決まる可能性も浮上。超ハードスケジュールの中で、アジア王者への血路を開いた。

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