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【J1キーマン・広島】MF川辺駿 古巣指揮官の高い要求応える

[ 2018年2月21日 09:32 ]

広島のMF川辺
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 古巣復帰は、今オフの移籍市場で一つの大きな動きだった。磐田への期限付き移籍を経て、4年ぶりに広島へ戻ったのがMF川辺駿(22)。磐田に在籍した3年間でブレークし、日本代表に推す声も上がるほど成長した。当然、強い慰留を受けた。元日本代表の中村俊輔からも、残留を願う言葉を掛けられたという。

 「(決断は)揺らぎましたし、去年あれだけチームとして結果が出て、今年に懸ける思いもあった。でも、名波監督をはじめ(磐田の)環境が良すぎて、それに甘えている自分もいた。新しい監督、新しい選手たちの中でプレーすれば、得るものは多いと思った」。そこには、中学1年から育ててもらった広島への強い愛着もある。

 城福新監督のもと、現在は右MFでプレー。試行錯誤を続けており、18日のプレシーズンマッチJ2山口戦の後には「まだ自分の力の4割ぐらいしか出せていない」と口にした。昨季は残留争いに巻き込まれた広島。指揮官から「彼に対する要求は高い」と期待を寄せられる22歳が、浮沈の鍵を握っている。(西海 康平)

 ◆川辺 駿(かわべ・はやお)1995年(平7)9月8日、広島県出身の22歳。広島ジュニアユース、同ユースを経て14年にトップ昇格。プロ1年目はJ1出場1試合。翌年に磐田へ期限付き移籍し、昨季までの3年間でJ1とJ2合わせて91試合出場9得点。今季から広島に復帰。1メートル78、70キロ。利き足は右。

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2018年2月21日のニュース