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健勇、C大阪からW杯!得点ランク2位で自信「もっと成長を」

[ 2018年1月24日 05:50 ]

タイ1次キャンプのインターバル走で先頭を走る杉本(中央)
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 C大阪は23日、タイ1次キャンプを打ち上げた。昨年末に左足首を手術した日本代表FW杉本健勇(25)は全体練習に合流。27日から始まる宮崎2次キャンプで実戦に復帰予定で、公式戦初戦となる2月10日のゼロックス杯川崎F戦(埼玉)に間に合う見通しとなった。オフにスペイン1部ヘタフェから獲得オファーを受けながら残留した理由を本紙に明かし、クラブ、そしてW杯での活躍を誓った。

 悩み抜いた末の決断だった。プロ入り前から目標としてきた海外挑戦か、それともC大阪残留か――。後者を選択するに至った理由を、杉本は語った。

 「これは結果論というか後付けになるから、自分の口から言って良いのか分からないけど…。去年、代表に1回も入っていなかったら海外に行ってましたね。行くしかW杯に出る道はなかったし“一発逆転”という思いがあっただろうから。もちろん、代表とW杯が全てじゃないけど…。最後に自分に問いかけた時に、セレッソで戦って勝負して、W杯に選ばれて活躍するというストーリーがあった。だから最終的に残ることを決めました」

 今年6月に開幕するW杯ロシア大会への思い。あこがれた海外移籍を実現できる状況が訪れたのに「“なんで俺、迷ってんねやろ”と思う自分もいた」という。だが、冷静に自問自答を繰り返した。

 「どれがベストかをずっと考えていた。もちろん、陽介(井手口)がこのタイミングで海外に挑戦したのは凄いこと。自分の中で挑戦する選択肢もあったし、ケガをちゃんと治したい思いもあった。(得点ランク2位となった)去年、結果が出て、自分が取り組んできたことは間違ってなかったというのが分かって“自分次第でナンボでも成長できる”と思った。でも、まだまだ甘いですね。“倍ぐらいやろう”と。(日本でも)やれば、もっと成長できる」

 ロシアで活躍する姿を思い描く一方で、足元を見つめ直す。

 「セレッソは前の選手が多いし、良い補強もしている。4つの(主要)タイトルを目指せる中で、試合に出られる保証はないし、自分でつかみ取るしかない。だから、より一層、自分に厳しくやらないといけない。よく“1日1日を大事に”って言いますけど、誰よりもそれを思って毎日を過ごしたいし、本当に(W杯は)すぐなんで。4年に1回。逃したら、また4年後しかない。4年って、まあまあ長いじゃないですか(笑)。ベタかもしれないけど、まずはチームで結果を残さないと。それがないと、そこ(W杯)への道は開けないと思うから」

 オファーを断り、愛着あるC大阪で戦うと決めた。ただ、海外への思いは今も強い。

 「諦めてないし、タイミングもある。海外で活躍するのは、ずっと持っている目標。W杯で活躍すれば、道も切り開いていけると思う。そこは目指してやっていきたい」

 ▼C大阪からW杯 98年フランス大会に出場した森島寛晃が最初。02年日韓大会には森島と西沢明訓が出場した。続いたのは14年ブラジル大会の柿谷曜一朗と山口蛍。杉本がロシア大会でメンバー入りすれば、クラブ史上5人目となる。

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