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J1初の屋久島出身、清水MF高橋「夢与えられる選手に」

[ 2018年1月12日 05:30 ]

選手寮に入寮した清水の新人・高橋大悟
Photo By スポニチ

 第96回全国高校サッカー選手権で2試合連続決勝ゴールなどの活躍を見せ、清水に今季から加入する神村学園(鹿児島)のMF高橋大悟(18)が11日、静岡市内のエスパルス聖一色寮に入った。屋久島出身のJ1リーガーは初めて。「夢を与えられる選手になりたい」とプロへの第一歩を踏み出した。

 表情にプロへの緊張感と期待をにじませた。鹿児島県いちき串木野市の神村学園の寮から飛行機と車で約4時間半かけて到着。制服姿で「自分がプロになってもいいのかなって、今でもビックリしています」と率直な気持ちを明かした。

 静岡市から南へ約890キロ。世界遺産に登録されている屋久島が生まれ故郷だ。小学校卒業と同時に島を離れ、中高一貫のサッカーの名門校に進学。高校2年生だった昨年1月に清水の鹿児島キャンプに参加し、非凡なテクニックとシュートセンスで他クラブからも注目を集めた。「あのキャンプがなかったら自分はここにいない。学んだことは大きい。また同じ場所に戻れることは楽しみだし、自分の成長も分かる」と今月末のキャンプに期待を膨らませる。

 静岡については「空気が奇麗で富士山もあって。鹿児島には桜島があるので似ています」とお気に入りの様子。中学1年から6年間書き続けたサッカーノート10冊を持参した。練習内容や課題などが書かれており、今後も「続けようと思います」。プロ生活は自由な時間が増えるが「今まで練習後もグラウンドに残っていたし、そこは変わらない」と引き締めた。

 主将として初出場した全国高校選手権は2ゴールを挙げて16強入り。MFで優秀選手にも選ばれた。結果には満足していないが「いろんな人に応援してもらっていることを感じた」という。期待を自覚し「僕はサッカー選手に夢をもらったから、夢を与えられる選手になりたい」と強調。“屋久島の星”がさらに輝き始める。

 ◆高橋 大悟(たかはし・だいご)1999年(平11)4月17日生まれの18歳。宮浦SSS(宮浦小)―神村学園中。U―14日本選抜、U―18日本代表。16年プリンス九州リーグ得点王。趣味は音楽鑑賞。利き足は左。家族は両親、姉、弟。1メートル63、53キロ。血液型O。

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2018年1月12日のニュース