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本田“神”コップ弾!得点後相手サポに投げられるも“紙”対応

[ 2018年1月8日 05:30 ]

メキシコリーグ後期第1節   パチューカ2―3UNAM ( 2018年1月6日 )

<パチューカ・UNAM>前半、チーム2点目のゴールを決めた本田は、ゴール裏のサポーターから投げ込まれた紙コップを拾う
Photo By ゲッティ=共同

 パチューカのMF本田圭佑(31)が6日、メキシコ1部の後期開幕戦となるホームのUNAM戦で今季4得点目のゴールを決めた。前半38分、相手GKのはじいたボールを右足で押し込んだ。試合はその後、3失点を喫し2―3で敗れたが、逆転でのW杯ロシア大会メンバー入りを目指す本田にとっては幸先の良い18年のスタートとなった。

 本田のW杯イヤーが絶好の形で幕を開けた。前半38分だ。自陣で相手ボールを奪い、味方に預けると一気に前線へ走った。約60メートル。最後はGKのはじいたボールが目の前に転がり、右足で押し込んだ。その5分前にもCKから先制ゴールを演出。試合は2―3で敗れたが、パチューカの全得点に絡んでみせた。

 だが、本田がもっとも称賛されたのはゴール後の姿勢。相手サポーターから紙コップを投げつけられた。本田は冷静に拾い上げるとピッチ外へ、優しく投げ捨て“大人の対応”。次の瞬間、激高する相手サポーターからさらに大量の紙コップを浴びたが、米スポーツ専門局のESPN(メキシコ版)は「本田がゴミを拾って教育レベルを示す」と本田を称えた。

 6月のW杯に向け、目に見える結果が欲しかった。昨年9月を最後に日本代表には招集されておらず、12月のクラブW杯で3位に輝いた後は、「僕は当落線上。1月から集中力を切らさずプレーしたい」と語っていた。31歳。ロシア大会を集大成と位置づける。CSKAモスクワ時代の4年間をロシアで生活した本田にとって特別な大会でもある。右足でのゴールにはさまざまな思いが込められた。

 クラブW杯では痛めている右膝に水がたまり、黒いテーピングがされていたが、走力も兼ね備えた一撃で不安を一蹴した。今後、ハリルホジッチ監督の命を受けた日本代表スタッフが、本田のプレーをじかにチェックするという。試合後、取材ゾーンには姿を見せなかった本田だが、ピッチの上から強烈なメッセージを残した。

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