流通経大柏、決勝進出!無失点Vへ FW加藤蓮、衝撃ゴラッソ

[ 2018年1月7日 05:30 ]

第96回全国高校サッカー選手権大会準決勝   流通経大柏1-0矢板中央 ( 2018年1月6日    埼玉 )

後半、先制点を決める流通経大柏・加藤
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 埼玉スタジアムで準決勝2試合が行われ、決勝進出の2校が決定した。流通経大柏(千葉)は途中出場のFW加藤蓮(3年)が豪快な決勝ボレー弾を挙げ、1―0で矢板中央(栃木)を振り切った。前橋育英(群馬)はエースMF飯島陸(3年)の2ゴールなどで上田西(長野)に6―1と大勝。飯島は大会通算7得点とし、11年大会の浅野拓磨(当時・四日市中央工、現シュツットガルト)に並んだ。決勝は8日、同所で行われる。

 右足に当てた瞬間に、得点を確信した。後半19分、DF近藤立の左アーリークロスに途中出場のFW加藤蓮が反応。「ボレーは得意で自信があった。ボールがゆっくり見えたくらい」と、強烈な右足ダイレクトボレーでファーサイドをぶち抜いた。仲間の手荒い祝福を受け、「人生最高のゴールだった」とにっこり。本田監督も「びっくりした。こんなことないだろうと思った」と舌を巻くほどの一撃だった。

 海外での経験が飛躍のきっかけだった。中学時代に所属していたクラブチームのセレクションを経て、2週間のスペイン留学。Rマドリード主催のサッカー教室に参加したが、現地の中学生とのフィジカル差を痛感した。「向こうの人には体格では勝てない。日本人は技術を磨いて対抗するしかない」

 そこから技術を磨く日々が始まった。家の中でもリフティングを繰り返し、照明やガラスを何度も割った。「ひたすらリフティングをしたことでボールの中心を捉えるのがうまくなったと思う」。努力の結晶がこの日のスーパーボレーに集約されていた。

 昨夏の高校総体まではDF登録で主に右サイドバックなどで出場したが、大会後にFWにコンバートされると才能が開花。持ち味のドリブル突破に得点力も備わり始め、今大会は3戦全て途中出場ながら得点ランキング2位に並ぶ3得点を記録している。

 チームは優勝した07年大会以来10年ぶりに決勝進出を決め、昨夏の高校総体との2冠に王手をかけた。「決勝で負けたら意味がない。決勝も自分のゴールでチームを助けられるように、最後まで走り抜けたい」と加藤蓮。勝利のカギを握るスーパーサブがチームの夢をかなえる。

 ◆加藤 蓮(かとう・れん)2000年(平12)3月30日、千葉県船橋市生まれの17歳。埼玉県越谷市出身。小学2年の12月にFCカーニョで競技を始め、中学まで一貫して同クラブに所属。一般セレクションで流通経大柏に入学し、自宅から毎朝始発で通学。家族は父・幸二さん(47)と母・環さん(45)。名前の由来は蓮根を引き合いに「先を見通す人間に」という両親の願いから。1メートル77、71キロ。

 ≪6度目の関東勢対決≫両校は今季公式戦で4度目の対戦。プリンスリーグ関東では前橋育英が連勝、総体準決勝では流通経大柏が勝利して前橋育英の通算2勝1敗。選手権決勝で雌雄を決する。決勝の関東勢対決は史上6回目。首都圏開催(76年度以降)では94年の市船橋(千葉)―帝京(東京)、96年の市船橋―桐光学園(神奈川)以来、21年ぶり3度目のこと。流通経大柏は高校総体を16、17年と連覇。昨季は選手権出場を逃したが今季は2冠獲得のチャンスだ。千葉県勢では88年度に市船橋が総体を制して選手権決勝進出も清水商(静岡)に0―1で敗れているが、流通経大柏はどうか。

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