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青森山田 5発快勝!郷家&中村でキャプ翼ばりツインシュート

[ 2018年1月3日 05:30 ]

第96回全国高校サッカー選手権大会2回戦   青森山田5―0草津東 ( 2018年1月2日    フクアリ )

<2回戦 青森山田・草津東>前半37分、先制ゴールを決め喜びを爆発させる青森山田・郷家(右)
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 青森山田の翼くんと岬くんだ!前回大会優勝の青森山田は初戦の2回戦で草津東(滋賀)と対戦し、5―0で快勝した。J1神戸内定のMF郷家友太(3年)とJ2山形内定のFW中村駿太(3年)のWエースが躍動。後半20分には“ツインシュート”から得点するなど、ともに2点を挙げ勝利に貢献した。青森山田は3日の3回戦で長崎総合科学大付と対戦する。

 鮮やかなツインシュートだった。3―0の後半20分。ペナルティーエリア内でパスを受けたFW中村は、鋭い切り返しでDFをかわしシュート体勢へ。そこに後方からMF郷家が飛び込み、中村は左足、郷家は右足を同時に勢いよく振り抜いた。不規則な回転がかかったシュートは相手GKの左脇を抜けゴール中央に突き刺さった。

 まるでサッカー漫画「キャプテン翼」の大空翼と岬太郎のような同時シュートに2人はそろってガッツポーズ。だが、先に中村がボールに触ったと見なされ結果は中村の得点に。郷家が「同時にボールに触ったけど、駿太が喜んでいたから良かった」と笑うと、中村は「自分のゴールにしてくれた」と感謝した。

 翼くんと岬くんのように切磋琢磨(せっさたくま)し、名門を引っ張るWエースに成長した。背番号11の中村はJ1柏の下部組織に所属していたが、青森山田が優勝した前回大会を見て「このままじゃプロになれない。足りない部分を補いたい」と“移籍”を志願。昨年3月下旬に青森山田高へ転入を果たした。郷家は2年からレギュラーをつかみ、昨年大会と高円宮杯プレミアリーグの2冠に貢献。今年から10番を背負っている。

 連覇の重圧は感じているが、黒田監督は「2人でチームを支えると奮起してきた。重圧はあると思うが、結果を出してほしい」とあえて期待を込めた。

 同ブロックには夏の全国高校総体優勝の流通経大柏など強豪がひしめくが、郷家は「目の前の一戦一戦を勝っていけばチャンスはある」と力を込める。00、01年度の国見(長崎)以来となる戦後8校目の連覇へ、青森山田の翼くんと岬くんが快挙に挑戦する。

 ◆中村駿太(なかむら・しゅんた)1999年(平11)5月10日生まれ、千葉県出身の18歳。小学4年で柏ジュニアユース入団。11年全日本少年サッカー大会では大会新記録の23得点を挙げて優勝に貢献。柏U―18に所属していた昨年3月に青森山田高編入。U―16から各年代別日本代表選出。1メートル72、66キロ。利き足は右。

 ◆郷家友太(ごうけ・ゆうた)1999年(平11)6月10日、宮城県多賀城市生まれの18歳。6歳の時に鶴ケ谷SSSでサッカーを始める。仙台ジュニアユースを経て青森山田中から青森山田高進学。17年U―18日本代表選出。神戸に加入内定。1メートル85、75キロ。利き足は右。

 ▼草津東・小林監督 チャンスの時にラストパスが出てこなかった。

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