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昌平PK戦突破!佐相が大宮“ことよろ”ヘッド J内定FW

[ 2018年1月1日 05:30 ]

第96回全国高校サッカー選手権第2日   昌平1―1(PK4―3)広島皆実 ( 2017年12月31日    駒沢ほか )

<昌平・広島皆実>PKで初戦を突破し、喜ぶ佐相(9)ら昌平イレブン
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 1回戦15試合が行われ、3年ぶり2度目の出場となった昌平(埼玉)は広島皆実(広島)と1―1で引き分け、PK戦の末に4―3で勝利した。前半19分にJ2大宮への加入が内定しているFW佐相壱明(3年)が、今季からホームとなるNACK5スタジアムで先制ゴール。選手権初勝利の原動力となった。

 昌平が誇るエースストライカーが、NACK5の申し子となった。前半19分、ペナルティーエリア内中央で張った佐相は右クロスに反応。ニアへの鋭い飛び出しで相手DFの前に割り込み、頭でそらしてゴール中央へ流し込んだ。チームを勢いづける先制弾。PK戦までもつれた死闘を制し、佐相は「(得点は)クロスが上がるまで我慢し、瞬間的なスピードで抜け出した。言葉で言い表せないくらいうれしい」と喜びをかみしめた。

 卒業後に加入するJ2大宮の本拠地での躍動。今季はこれでNACK5での公式戦は3戦5発だ。高校総体埼玉県大会決勝の浦和西戦では逆転勝利に導くハットトリック。今大会の県予選準決勝の武南戦でも1点を挙げた。「ここでは自分が点を取るイメージ。いいゴールになってホッとした。自分のゴールで勝利に導けた」。2人目のキッカーを任されたPK戦でも左隅に押し込み、昌平の選手権初勝利の立役者となった。

 観戦に訪れた大宮のトータル・アドバイザーである元なでしこジャパン監督の佐々木則夫氏(本紙評論家)も太鼓判だ。「能力的にまだまだできる。1つ厳しい試合をやって、2戦目から持ち味を出してくれると思う」と目を細める。プロ入り後は主戦場の場所だけに、佐々木氏は「ここで負けたら困るよ!」と冗談も飛ばすほどご満悦だった。

 2回戦の相手は清水内定のMF高橋を擁する神村学園(鹿児島)。会場は浦和駒場へと移るが、佐相は「一戦一戦、しっかり勝って、日本一を目指したい」ときっぱり言った。

 ▼広島皆実MF堤(PK失敗は)ミスキック。自分のせいです。ここまでやれただけに悔しい。必ずこの場所に帰って、悔しさを晴らしたい。

 ◆佐相 壱明(さそう・かずあき)1999年(平11)6月16日生まれ、東京都町田市出身の18歳。同市の緑山SCを経て、昌平へ入学。幼い頃からマンチェスターUファン。目標とする選手は大迫勇也(ケルン)と興梠慎三(浦和)の両FW。将来の夢は日本代表。兄の宏明さんはトライアスロンで日本一を経験。1メートル74、67キロ。

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