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FW伊東が面白い “乾以上”のドリブル自慢 課題は成功率

[ 2017年12月14日 05:30 ]

E―1選手権   日本2―1中国 ( 2017年12月12日    味スタ )

前半、クロスを上げる伊東
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 【ハリルジャパン・中国戦分析】2連勝で首位に立ったが、今大会はW杯本番への戦力発掘が大きなテーマ。今回は代表初招集のFW伊東に注目した。北朝鮮戦に途中出場でAマッチデビューし、中国戦は初スタメン。果敢なドリブルからクロスを入れて右サイドを席巻した。2試合でのドリブル回数は計9回。17年ハリルジャパン国際Aマッチ12試合での1試合(90分換算)平均ドリブル回数(表)を見ると、伊東の7・4回はFW乾の7・1回を抜いて最多回数だ。クロスは計10回。1試合(90分換算)平均8・3回はMF清武、MF柴崎に次いで、3位にランクされる。もちろん、出場時間や相手が異なるために比較は難しいが、攻撃を仕掛ける新たな人材としては十分に評価できる。

 ただし、課題も多い。ドリブル成功率は44・4%で60%以上の乾に及ばない。クロスの成功率は30%。清武、柴崎は50%だけに物足りない。シュートは後半7分の1本だけで、ドリブル突破から自らシュートまで持ち込むシーンは一度もなかった。3トップのサイドはドリブルやクロスの精度とともにフィニッシュも要求される。伊東のスピードは出色だけに、課題を克服し、海外組の浅野、久保を脅かす存在として期待したい。

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2017年12月14日のニュース