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植田“3年目の本気”初ベンチから1065日ついに代表初陣へ

[ 2017年12月12日 05:30 ]

E―1選手権   日本―中国 ( 2017年12月12日    味スタ )

練習で軽快な動きを見せる(左から)山本、植田、三竿
Photo By スポニチ

 日本代表は12日、味の素スタジアムで中国と対戦する。勝てば韓国との最終戦を残して優勝が決まる可能性のある一戦で、DF植田直通(23=鹿島)が国際Aマッチデビューする可能性が高まった。初めてベンチ入りした15年1月12日のパレスチナ戦から1065日。“3年目の植田”が来年6月14日開幕のW杯ロシア大会のメンバー入りをアピールする。

 ばか言ってんじゃないよ。国際Aマッチデビューの夢だけは、一日たりとも忘れたことなどなかった俺だぜ。15年1月のアジア杯での初招集から約2年11カ月。植田は同杯1次リーグ初戦のパレスチナ戦から14試合でベンチを温めたが、一度もピッチに立ったことはない。ようやく巡ってきたチャンス。関係者によると、非公開で行われた11日の紅白戦で主力組の右サイドバックに入った。

 「試合に出たいという欲がなければ、ここにはいない。デビューまで時間がかかっているかもしれないけど、その分、成長している自信はある。チャンスが来たらやるだけ」

 本職はセンターバック。不慣れな位置だが、日本代表の戦術練習ではサイド起用される機会も多く問題はない。小学時代にテコンドーで日本一となり、世界大会に出場した武闘派。身長1メートル86のサイズに加えてジャンプ力も抜群で、高さ、速さ、強さを兼ね備える。中国の武器は空中戦で2―2で引き分けた9日の韓国戦の2得点もクロスが起点。植田は「相手は高さを使ってくるので(自分の)強みを出すにはもってこい」と力を込めた。

 国際Aマッチ週間でないため、欧州組を招集できない今大会。W杯ロシア大会メンバー入りへのライバルは多いが、守備重視の戦いとなることが確実視される本大会ではデュエルに強く、攻守のセットプレーで能力を発揮できる植田の存在は貴重だ。「攻撃も好きだし、得点したい気持ちは強い。そういうところも出したい」。“3年目のデビューだから大目に見ろよ”――と開き直る必要のない初陣にする。

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2017年12月12日のニュース