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鹿島、DFラインで16度目完封!20冠へ2日運命のJ最終節

[ 2017年12月2日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・最終節   鹿島―磐田 ( 2017年12月2日    ヤマハ )

FKの守備練習を行う(後列左から)昌子、植田、金崎、山本、三竿健
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 J1は2日に最終節が行われ、首位の鹿島は敵地で磐田と対戦する。2位・川崎Fとの勝ち点差は2。勝てば無条件で、リーグ連覇と主要タイトル20冠目を手にする。先発4バック全員が日本代表の“日の丸最終ライン”が、優勝クラブとして史上最多のシーズン16回目の完封で栄冠に花を添える。

 20冠目のタイトルへ、準備は整った。川崎Fとの勝ち点差は2しかないが、過去、首位で最終節を迎えた年は全て優勝してきた鹿島。「ここまで来たら勝つだけ。相手どうこうではなく、1年間やってきたことの集大成。鹿島としてのやり方を、剛さん(大岩監督)のやり方を、最後、ピッチで見せたい」。DFリーダーの昌子は有終の美を誓った。

 豪華なディフェンスラインが、栄冠へ導く。9日に開幕するE―1選手権の日本代表に、チームからは6人が選ばれた。最終ラインは右から西、植田、昌子、山本の全員がメンバー入り。「チームの順位や、チームでやってきたことが評価されたと思う」。32歳で初選出となった左サイドバック山本の言葉が、他の3人の思いも代弁している。

 5月には監督交代という苦しい転換期を迎えた今季だったが、振り返れば他の追随を許さない数字を積み上げてきた。目立つのは守備力で、大岩監督就任後はリーグ戦21試合のうち半分以上の11試合で完封。磐田を完封して優勝すれば、06年の浦和、13年広島の15試合を抜いて優勝クラブでは1シーズンで過去最多の16試合目になる。クリーンシートの数でも“優勝”だ。

 連覇を懸けて戦う磐田はかつて2強時代を築いたライバル。大岩監督にとっては現役時代の古巣で、敵将の名波監督とは清水商(現清水桜が丘)の同級生という縁もある。ドラマのある大一番。磐田もリーグ最少の30失点と堅守を誇るだけに「小さなところでの勝負になる。隙を見せないようにしたい」と植田。ゴールも栄冠も、全力で守り抜く。

 《無失点ならば年間最多完封試合数歴代2位タイ》J1のチーム年間最多完封試合(年間34試合となった05年以降)は08年大分の17試合、次いで14年浦和が16試合。鹿島の年間完封試合は優勝した08、09年の14試合が最多だったが、今季すでに完封15試合でチーム記録を更新。今日の磐田戦に無失点ならば14年浦和と並ぶ歴代2位タイ。タイトル獲得となれば優勝チームとしては06年浦和、13年広島の15試合を上回る。

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2017年12月2日のニュース