大宮Ｊ２降格…甲府との直接対決ドロー　２度の監督交代実らず

明治安田生命Ｊ１リーグ・第３３節   大宮０―０甲府 （ 2017年11月26日    ＮＡＣＫ ）

＜大宮・甲府＞Ｊ２降格が決まり、サポーターへ頭を下げる石井監督
Photo By スポニチ

　大宮は残留を争う甲府との直接対決で０―０で引き分け。ホーム最終戦で３年ぶり２度目のＪ２降格が決まり、選手たちは厳しい表情で場内を一周した。

　残留へは２連勝して他チームの結果を待つしかなかったが、甲府の堅い守備に苦しんだ。残り３試合で就任した石井監督は「３連勝してＪ１残留を託されたが、できなかったことは責任を感じる」と振り返った。

　昨季はクラブ史上最高の５位だったが、今季は開幕から６連敗。低迷が続き、５月末に渋谷監督を解任。後任の伊藤監督と松本強化本部長も今月４日に解任と、１年間で２度も監督が交代したが流れは変わらなかった。降格圏から脱出したのは一度だけ。最悪のシーズンに終わった。

　前回１４年の降格時は翌年Ｊ１復帰、今回も「１年で復帰」が目標となる。体制づくりを急ぐ必要があるが、石井監督の続投は既定路線として、森社長は「準備ができ次第早く」と話すだけ。主力の流出の可能性もあり、早くビジョンを示す必要がある。