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J2福岡 異例の声明「身勝手なお願いと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが」

[ 2017年11月20日 20:54 ]

 降格から1年でのJ1復帰を目指すJ2福岡が20日、クラブの公式サイトを通じて異例の「お願い」を発信。普段は九州の他チームを応援しているサポーターに向け、アビスパ福岡を応援してほしいと呼びかけた。

 福岡は4位で今季を終え、26日にはJ1昇格プレーオフ(PO)準決勝で5位の東京Vと対戦する。引き分けでも決勝進出が決まる優位な状況だが、これまでのPOとは少し勝手が違う。本来であれば4位のチームはホームスタジアムで準決勝を戦うことになっているが、福岡のホーム「レベルファイブスタジアム」は2019年のラグビーワールドカップ(W杯)などに向けた大規模改修工事のため使用不可。やむを得ず、福岡―東京V戦はJ2熊本のホームスタジアムである「えがお健康スタジアム」で開催することになった。

 福岡市と熊本市の距離はおよそ100キロほど。試合を観戦する福岡サポーターにとっては移動に時間とお金がかかることになるが、J1昇格へ向けより多くの観客から後押しが欲しいのはいうまでもないところ。「九州のサッカーファミリーの皆様へ」とする声明をサイトに掲載したクラブは「身勝手なお願いと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、プレーオフに挑むアビスパ福岡を九州のクラブのひとつとして、応援して頂けませんでしょうか。ご厚意でスタジアムを提供して頂いた熊本さんのホームスタジアム、『えがお健康スタジアム』に足を運んで頂きますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます」と懇願した。

 九州には、J1の鳥栖や来季のJ1初昇格を決めたばかりの長崎など、福岡以外に6つのJクラブが存在する。「今年悲願のJ1昇格を果たしたV・ファーレン長崎の皆様、おめでとうございます。J1のサガン鳥栖の皆様、隣県として毎試合力強く戦う姿に敬意を表します。J2の大分トリニータの皆様、ロアッソ熊本の皆様、今シーズンも熱い九州ダービーが戦えたことを嬉しく思います。そしてシーズン終盤を迎えているJ3ギラヴァンツ北九州の皆様、鹿児島ユナイテッドFCの皆様、それぞれのカテゴリーの昇格に向けて共に最善を尽くして頑張りましょう」と各クラブとそのサポーターへ丁寧にメッセージを送ると、「我々アビスパ福岡も九州のサッカー熱をさらに熱くできるよう、九州がより活気のあるエリアになるために、そして史上初のJ1リーグに九州地区3チームが参戦できるよう、今回のプレーオフは九州代表として戦う覚悟です」と決意を表明している。

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2017年11月20日のニュース