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C大阪、悲願の初タイトル 史上最速47秒V弾 川崎F“4度目の正直”ならず

[ 2017年11月4日 15:01 ]

YBCルヴァン杯決勝   C大阪2―0川崎F ( 2017年11月4日    埼玉 )

<C大阪・川崎F>優勝し喜ぶ柿谷(中)らC大阪イレブン
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 25年目を迎えたJリーグのYBCルヴァン杯は4日、埼玉スタジアムで決勝戦が行われ、初の決勝へ進んだC大阪と2009年以来8年ぶり4度目の決勝進出を果たした川崎Fが激突。どちらが勝ってもクラブ初タイトルとなる中、C大阪が日本代表FW杉本健勇(24)の決勝史上最速となる電光石火の先制点。さらにロスタイム突入後の後半47分にMFソウザがダメ押しゴールを奪い、2―0で勝利を収め、悲願の初優勝を果たした。

 C大阪は試合開始直後の47秒に杉本が電光石火の先制弾を決めた。相手DFエドゥアルドが処理をミスしたボールに鋭く反応。ペナルティーエリア内でのGKとの1対1を右足で冷静に決めた。杉本はリーグ戦ではトップのFW興梠(浦和)に1差の19得点でFW小林(川崎F)と並ぶ2位タイだが、日本代表招集によりルヴァン杯は今季初出場。「(自分が)ゴールをして、それが勝利につながれば1番いい」と話していた通りの先制ゴール。ロスタイム突入後の後半47分にはMFソウザがダメ押しゴールを奪った。

 1992年にナビスコ杯として始まったJリーグのカップ戦は今回で25回目。決勝での最速ゴールは1999年に鹿島と対戦した柏のMF大野敏隆が前半5分に決めた先制ゴールだったが、杉本はそれを18年ぶりに塗り替え、チームに初タイトルをもたらした。

 1995年からJリーグに参戦したC大阪は3度のJ2降格を経て3年ぶりに今季からJ1へ昇格。今季から就任した元韓国代表MFの尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督(44)の厳しい指導のもと、J1リーグ戦でも7月から8月にかけて首位に立つなど躍進を続けた。リーグ戦はすでに優勝戦線から脱落したが、3試合を残して来季ACL出場圏内の3位につける好成績。2014年8月に当時J1首位だった鳥栖の監督を解任された尹晶煥監督にとっても初のタイトル獲得となった。

 川崎FはJ1昇格元年の2000年を皮切りに07年、09年と名称がナビスコ杯だった時に3度決勝へ駒を進めたがいずれも敗退し、2009年以来8年ぶりの決勝進出も“4度目の正直”はならず。

 9月23日の神戸戦(ノエスタ)で左太腿を負傷し全治2カ月の診断を受けたMF大島が復帰して即先発、同じ神戸戦で負傷して右膝骨軟骨損傷で全治1カ月と診断されたFW阿部も後半35分に途中出場を果たしたが、勝利にはつながらず、またもタイトルをつかむことができなかった。川崎Fはすでに天皇杯も敗退が決まっているが、J1リーグ戦では首位・鹿島に勝ち点4差の2位につけており、残り3試合となったリーグ戦で逆転でのタイトル獲得を目指す。

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