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浦和・長沢、代表攻アピール 鮮烈ボレー!J1初得点でV導く

[ 2017年10月30日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第31節   浦和1―0広島 ( 2017年10月29日    Eスタ )

<浦和・広島>後半、ゴールを決め駆けだす長沢
Photo By 共同

 「旬な男」が鮮烈なボレー弾を決めた。浦和は後半16分。ボールが右へ展開した瞬間、長沢は一気にゴール前に進入すると遠藤のクロスに右足一閃(いっせん)。決勝ゴールを突き刺した。待望のJ1初得点にゴール直後は「テンパってしまって…」。興奮のあまり、相手サポーター席に向かって走ってしまったが、それもご愛嬌(あいきょう)だ。

 実は“交代目前”だった。序盤から動きが重く、ベンチ前では既に矢島が準備を始めていた。その直後の一撃。矢島がベンチに「どうしますか?」と確認すると首脳陣も「待て」と作戦変更。長沢はピッチに立ち続けた。今季、期限付き移籍先のJ2千葉から加入。待望の初得点に「もう10月の終わり。遅かったけど良かったです」と笑顔を見せた。

 2つの顔を持つ。頭角を現し始めたACLの上海上港戦では元ブラジル代表のフッキ、オスカルらを相手に激しくデュエル。強さと守備力で勝利に導いた。だがリーグ戦は別の顔を見せる。試合前の長沢は「ACLでは能力の高い選手を抑える守備に重点を置く。リーグでは攻撃力も出せれば」と話した。まさに有言実行だ。

 22日のG大阪戦でも攻守にデュエルし、日本代表のハリルホジッチ監督から「長沢は攻守にボリュームが多い。いい発見だ」と評価され、時の人となった。2戦連続の猛アピール。今回は「攻」の一面を見せた。31日には来月の欧州遠征に向けた日本代表発表が控える。ハリルホジッチ監督の興味を引きつけるに十分なインパクトを残した。

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2017年10月30日のニュース