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ポドルスキからのハーフナ―弾!神戸PK勝ちで17年ぶり4強

[ 2017年10月26日 05:30 ]

天皇杯準々決勝   神戸1―1(PK5―4)鹿島 ( 2017年10月25日    神戸ユ )

後半終了直前、同点ゴールを決めたハーフナー(左)とタッチするポドルスキ
Photo By スポニチ

 天皇杯はJ1勢による準々決勝4試合が行われ、神戸は前回覇者の鹿島をPK戦の末に下して、17年ぶりに4強進出を決めた。0―1の後半ロスタイムに元日本代表FWのハーフナー・マイク(30)が同点ゴール。延長戦でも決着がつかずPK戦を5―4で制した。12月23日の準決勝は神戸―C大阪、横浜―柏のカードで行われる。

 興奮冷めやらぬ神戸・吉田孝行監督の試合後のコメントが、その凄さを物語っていた。「ここぞという時に100%のプレーを出してくれた」。窮地のチームを救ったのは、今夏に加入した元ドイツ代表FWポドルスキと元日本代表FWハーフナー・マイクの“助っ人コンビ”だった。

 1点を追う後半ロスタイムだった。左サイドでポドルスキがボールを持つとカットイン。右足シュートを警戒した相手DF陣の裏をかいて、左足に持ちかえて縦に進入した。そしてゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、走り込んだハーフナー・マイクが左足ヒールで流し込んだ。

 「ゴールにつながるプレーを選択しただけだ。シンプルな理由だよ」。ポドルスキは事もなげに話したが、試合前から右足を痛めていたという。延長戦突入後は満足に走れる状態ではなかった。それでも勝負どころを見逃さない冷静な判断力と技術は世界レベル。移籍後初得点となったハーフナー・マイクも「トラップしていたらDFが寄せてくるんでね」とドヤ顔で振り返った。

 延長戦を経て、PK戦までもつれ込んだ劇的な勝利で00年以来17年ぶりの4強進出。「残り2試合。タイトルを獲れるかもしれないので力を入れていきたい」。世界を制したポドルスキが、クラブ史上初のタイトルまでけん引する。

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2017年10月26日のニュース