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U17久保「悔しい」終戦…イングランドと0―0もPK戦惜敗

[ 2017年10月18日 05:30 ]

U―17W杯決勝トーナメント1回戦   日本0―0(PK3―5)イングランド ( 2017年10月17日    コルカタ )

<U―17W杯 日本・イングランド>前半、イングランドの選手に囲まれながらシュートを放つ久保(右から2人目)
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 U―17日本代表は17日、イングランドと決勝トーナメント1回戦を行い、0―0でPK戦に突入。3―5で敗れた。2トップの一角で先発したFW久保建英(16=FC東京U―18)はゴールを決めることができず。93年、11年大会以来3度目の8強進出を逃した。

 力尽きた。0―0で突入したPK戦。右を狙った3人目の喜田が相手GKにコースを読まれて失敗。イングランドの5人目が左隅に決め、敗退が決まった。久保はただぼう然と立ち尽くした。

 序盤から劣勢に立たされたが、久保はゴールを狙い続けた。前半4分にスルーパスからMF上月がシュート。同18分には、こぼれ球を拾い、ドリブルから左足シュートを放った。久保の足元にボールが入る場面は少なかったが、前線でボールを要求し続けた。「最後の試合のつもりで全力でやって次に進みたい」。強敵相手にも動じなかったが、ゴールをこじ開けることはできなかった。

 1次リーグから修正してきた。今大会3試合で1得点1アシストだが、チームは1勝1分け1敗と調子が上がらなかった。「このチームは相手に持たれる時間が長くても奪った後のカウンターというのは強力。連係でカウンターをできる」。ニューカレドニア戦から中2日。完全オフで充電し、前日は非公開練習で集中を高めた。

 今年5月のU―20W杯韓国大会は16強で敗退。自身も無得点に終わり「全力を出しても及ばない部分があった。意識が変わった」と振り返る。世界基準のプレースピードを意識しながら判断力を早め、両足でのシュートを磨いた。「集大成ではないが、今までやってきたものを出せれば」。自らの成長を示すための戦いだった。

 久保は森保一監督が率いる20年東京五輪代表の旗揚げから帯同される方向で、森保監督の初陣となる12月の国際大会(タイ)にも出場することになりそうだ。さらに、所属クラブではJ1の早期デビューも見込まれている。U―20、そしてU―17と2つのW杯で味わった悔しさを糧にし、20年の大舞台へ成長を続ける。

 ▼FW久保 悔しい。あと一歩のところで勝てず悔しい。イングランドは強かったが、自分たちも十分やれていた。もっと先の景色を見てみたかった。

 ▼森山監督 選手はぎりぎりのところまで戦ってくれた。誇りに思う。またここから悔しさをエネルギーに変えて戦ってほしい。

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2017年10月18日のニュース