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川崎F 悲願初タイトル王手!4度目の正直へ3発快勝で雪辱

[ 2017年10月9日 05:30 ]

仙台戦の後半、2点目のゴールを決め喜ぶ川崎F・三好(奥)
Photo By 共同

 YBCルヴァン杯準決勝第2戦の2試合が行われ、川崎Fは仙台に3―1で雪辱し1勝1敗、2戦合計5―4で8年ぶり4度目の決勝へ駒を進めた。後半7分にDF奈良竜樹(24)が2枚目の警告で退場になったが、10人で乗り切った。またC大阪が劇的なロスタイム弾でG大阪に2―1で勝利し、2戦合計4―3で初の決勝進出。ともに初優勝を目指し、11月4日に埼玉スタジアムで対戦する。

 同じ轍(てつ)は踏まない。川崎FがACLで味わった屈辱を糧に悲願の初タイトルに王手をかけた。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、家長ら3選手がピッチに倒れ込む死闘。「タイトルへの執念を見せよう」と送り出した鬼木監督も、最後は両手を上げ喜びを爆発させた。

 20歳の三好の2得点でリードするも、後半7分に奈良が2枚目の警告で退場した。その瞬間、選手の脳裏をよぎったのは9月13日に行われた浦和とのACL準々決勝。ホームの第1戦を3―1で先勝し、敵地の第2戦も先制しながらDF車屋の退場で一気に受け身となり、終わってみれば1―4で大逆転負けを喫した。

 だが、この日は違った。前回の経験から主将の小林は副将の谷口と「そういうときは1回時間取って話そうと言っていた」という。2―0の後半14分に失点直後、全選手で即席ミーティング。「しっかり守ってブロックをつくるけどカウンターで追加点も狙おう」と意思統一を図った。同点にされれば敗退となる局面。「退場のあとオーガナイズできなかった」と浦和戦後に悔やんでいた鬼木監督も「経験を取った」とこの日は中村を残し、長谷川、ハイネルと突破力のある選手を入れて速攻に備え、長谷川が3点目を決めた。

 「逆に(ACLが)良い経験になった」と中村。「おのおのがやることをやればタイトルに近づいているという実感がある」と4度目の正直へ、自信を持って決勝の舞台に臨む。

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2017年10月9日のニュース