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川崎F、今季最多5発で“独り勝ち” 首位と5差 逆転V諦めん

[ 2017年10月1日 05:30 ]

明治安田生命J1第28節   川崎F5―1C大阪 ( 2017年9月30日    等々力 )

前半、ゴールを決め喜ぶ川崎F・小林
Photo By スポニチ

 J1は各地で8試合が行われ、2位川崎FはホームでC大阪と対戦し、5―1で大勝した。DF谷口彰悟(26)の先制弾を皮切りに今季最多に並ぶ5得点。日本代表初選出のDF車屋紳太郎(25)も後半7分に3点目を“演出”するなど活躍を見せた。首位・鹿島が鳥栖に敗れたため勝ち点差は5。川崎Fが優勝争いの灯を再びともした。

 川崎Fは悲願のリーグ優勝を諦めていない。先に試合を終えた鹿島が敗戦。勝てば勝ち点差を8から5に縮める絶好のチャンスを逃すわけにはいかなかった。「(鹿島が)負けたぞ。試合に行くぞ」。スタジアムに向かうバス内に響く中村の声。自然と戦闘モードに入った。前半19分の谷口の先制弾を皮切りに大量5得点。前半45分に、自身最多に並ぶ今季15得点目を決めたFW小林も「今年は良いサッカープラス気持ちがある」と胸を張った。

 前節のアウェー神戸戦。凸凹のピッチに自慢のパスサッカーが分断され、まさかのドロー。さらに若き司令塔・MF大島が左太腿裏肉離れを負い、全治2カ月の診断を受けた。チーム2位の9得点のFW阿部も右膝痛を悪化させて離脱。だが、チームは4月に最大8人の離脱者を出した危機を乗り越え、チームの底上げに成功。鬼木監督が「誰が出ても同じサッカーができる」というように、この日も“代役”の森谷は後半13分に約30メートルの芸術的な無回転シュートを決めるなど、穴を埋めるに十分の活躍を見せた。

 6日ニュージーランド戦(豊田)、10日ハイチ戦(日産)に臨む日本代表に初選出された車屋も、鬼木監督がチームに植え付けた球際の強さ、攻守の切り替えで成長した一人。この日の後半7分の追加点も、状況に応じて蹴り分けている左クロスで3点目を“演出”した。「誰が出ても勝てるチームになってきている」と車屋。絶対に負けられない試合に圧勝し、逆転優勝へ向け勢いを取り戻した。

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2017年10月1日のニュース