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本田「亀」ゴール!代表落選も「先は長い。じっくり進むよ」

[ 2017年9月29日 05:30 ]

メキシコリーグ・第11節   パチューカ4―0クルスアスル ( 2017年9月27日 )

<パチューカ・クルスアスル>試合終了間際、今季2点目のゴールを決め喜ぶ本田
Photo By ゲッティ=共同

 パチューカのFW本田圭佑(31)が27日(日本時間28日)のクルスアスル戦で今季2得点目を挙げた。2―0の後半37分から1トップとして出場し同44分に華麗なドリブル突破から左足でミドルシュートを沈めた。メキシコ大地震や代表落選の影響も見せず、復調ぶりを示した。試合は4―0で快勝し、連敗を3で止めた。

 自らの存在をアピールする鮮烈なゴールだった。3点リードの後半44分。自陣からのスルーパスを受けた本田は迷わずドリブルを選択。DF1人をフェイントで抜き去ると、1対1となったGKの頭上を狙って左足ミドルシュート。右隅に沈める豪快なダメ押し弾となった。華麗な突破と、さすがの決定力。移籍後2点目で復調ぶりを示した。

 危機感があった。コンディション不良などを理由に、キリンチャレンジ杯に臨む日本代表から落選することが確実だった。試合直後に行われた代表発表後には自身のツイッターを更新。「先は長い。じっくり確実に進むよ。亀のように」。自らが置かれた心境を正直につづった。

 移籍直後の8月に右ふくらはぎを痛め、試合勘が不足したまま先発した9月5日の日本代表サウジアラビア戦でも、ボールロストを連発した。コンディションを整えることが最重要だと分かっている。アロンソ監督は「ケガによる出遅れがあったことを忘れないでください」と代弁した。集大成となる来年のW杯ロシア大会へ、パチューカで地に足を着けて調子を取り戻していく。

 19日にはメキシコ中部でマグニチュード7・1の大地震が発生。この試合の会場もパチューカに移して行われ、1分間の黙とうと国歌斉唱が行われた。50万ペソ(約310万円)を寄付した本田だが、自らのプレーが何よりも被災者を勇気づけられると分かっている。背負うものが大きいほど、本田は真価を発揮する。

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