×

植田ロスタイムV弾 CKに「最高」ヘッド!鹿島8差首位独走

[ 2017年9月24日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第27節   鹿島2―1G大阪 ( 2017年9月23日    カシマ )

<鹿島・G大阪>後半、植田はヘディングでゴールを決め雄叫びを上げる
Photo By スポニチ

 首位の鹿島はG大阪に2―1で逆転勝利した。決勝点を決めたのは日本代表DF植田直通(22)。ハリルホジッチ日本代表監督が観戦する前で国際Aマッチデビューを目指す若武者が後半ロスタイムに値千金のヘディングを叩き込んだ。2位の川崎Fは神戸に0―0で引き分け、鹿島との勝ち点差は8に広がった。

 ドラマは後半ロスタイムに待っていた。ゴール裏から地鳴りのような大声援が降り注いだ最終盤。MF永木が蹴った右CKに合わせたのは、1メートル86の長身DF植田だった。中央からこん身のヘッド。瞬く間にもみくちゃにされ、頭を叩かれた。「みんなから“泣いてた”って言われて。全然泣いてなかったんですけど。でもかなりアドレナリンが出てましたね」。カラカラにかれた声で笑った。

 ハリルホジッチ日本代表監督も引き揚げる間際に会場のモニターでチェックした劇的な決勝点。来週には10月のテストマッチのメンバー発表も控える中、空中戦の強さをアピールした。ヒーローインタビューで「最高です!」と第一声を叫んだセンターバックは「“絶対に俺が決めてやる”という気持ちだった。優勝したいという思いが通じてボールが来た」と充実の汗を流した。

 何度もA代表に呼ばれながら、国際Aマッチへの出場経験はない。「いつも(代表に)行って試合に出られないのが凄く悔しい」。対照的に、鹿島でセンターバックを組む昌子は代表で主力として定着中。「負けていられない。“いつか追い越してやる”という気持ちでやっている」と、強い思いを言葉にする。

 代表のピッチに立つための守備の課題を問われると「全部勝ちたい」と言い、続けた。「まずは1対1で負けないことが一番。空中戦もそうだけど、自分で得意だと思っていることも、もう1段階、2段階上げないと世界で戦えない」。18年W杯ロシア大会までは残り9カ月。世界との差を連覇へ突き進む鹿島で埋め続けていく。

 《V率100%》鹿島が2位との勝ち点差を8に広げた。05年以降の1シーズン制で残り7試合での8差は最大勝ち点差。10年に優勝した名古屋と今回の鹿島の2チームしかない。残り7試合で首位チームが逆転優勝された最大勝ち点差は14年浦和の「7」で、鹿島は“安全圏”に入ったといえる。

続きを表示

この記事のフォト

2017年9月24日のニュース