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G大阪執念ドロー 井手口、先制弾&同点演出も「勝てた試合」

[ 2017年9月17日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第26節   G大阪2―2大宮 ( 2017年9月16日    熊谷陸 )

<G大阪・大宮>前半、先制ゴールを決めるG大阪・井手口(右)
Photo By 共同

 最高に旬な男が決めた!明治安田生命J1リーグは16日、各地で第26節の8試合が行われ、G大阪はアウェーで大宮と2―2でドロー。「W杯出場決定弾」のMF井手口陽介(21)が前半に先制ゴールを叩きこむなど、リーグ戦でも好調をアピールした。C大阪はアウェーで広島に0―1。首位・鹿島と勝ち点10差に広がり、昇格即優勝の夢は絶望的となった。

 笑みはなかった。ただ悔しさを押し殺した。試合終了間際に追いつく粘りを見せたものの、井手口は「勝てた試合。ネガティブな結果に終わった」と表情をこわばらせた。

 幸先良いスタートは切った。0―0の前半28分、ゴール前の浮き球に誰よりも早く反応して右足ボレー。「当たり損ね。たまたまです」というシュートは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。守勢に回った後半は一時逆転されたものの、ロスタイムには絶妙なサイドチェンジから長沢の同点弾を演出。全2ゴールに絡んだとはいえ、2試合連続勝ち星なしでは喜びも半減だ。

 ロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(8月31日)で鮮烈なミドルシュート。一躍脚光を浴びる存在になった矢先、イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)リーズからの正式オファーが判明した。日本代表としての自覚は徐々に強まり、今では「チームを勝たせたい気持ちは以前よりも強くなっている」という。

 早ければ今冬にも保有権はリーズに移る。その前に、G大阪でやるべきことは少なくない。残り8試合。優勝は絶望的でも、ACL出場圏内の3位・柏との勝ち点差は「10」で可能性は消えていない。最後までファイティングポーズをとりつづける。

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2017年9月17日のニュース