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鹿島 ホーム不敗神話死守、金崎決勝弾「合わせるだけ」金森アシストに感謝

[ 2017年9月10日 00:02 ]

明治安田生命J1第25節第1日   鹿島1―0大宮 ( 2017年9月9日    カシマ )

<鹿島・大宮>前半、ゴールを決め喜ぶ金崎
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 エースが不敗神話を継続させた。首位の鹿島はFW金崎夢生(28)の決勝点により、ホームで大宮に1―0で勝利。リーグ戦3試合連続完封勝利とし、連覇に向けて前進した。

 試合が動いたのは、金崎の背番号と同じ前半の33分だった。エースはFW金森にパスを送ると、相手DFと距離を取って中央で折り返しを待ち構えた。「いいボールが来たので合わせるだけだった」。金森の左からのグラウンダーのクロスをダイレクトに右足で合わせ、ゴール左に仕留めた。これで昨季に並ぶ自己最多タイのリーグ10得点。「個人的には別にどうでもいい」と記録にはこだわりを見せなかったが、ゴールを決めた試合は26試合連続不敗と勝負強さを発揮した。

 この日2トップを組んだのは、5月の川崎F戦以来となる先発を果たした金森。試合後にはアシストしたその後輩に「ナイス」と声を掛けた。金森は、金崎から刺激を受けてピッチに立っていた。「夢生(金崎)くんの前線からの守備の献身度や、攻撃のアグレッシブな姿勢、気持ちのこもった姿勢、そういうところを真似しないといけないと思っている。そういう姿を見て、“自分もやろう”と思えている」という。息の合った姿勢で仕留めた一発だった。

 リーグ戦の中断期間、2年ぶりの優勝を狙ったルヴァン杯は、2戦合計4―5で仙台に敗れて準々決勝で敗退した。残るタイトルは、連覇が懸かるリーグ戦と天皇杯。2冠奪取に向け、大岩監督はこの一戦を「もう一回、自分たちのアグレッシブさを取り戻す試合にしたい」と位置づけていた。試合前のロッカールームでは、MFレオ・シルバが「(リーグ戦の)残り10試合、全て決勝戦のつもりで戦おう」とイレブンを鼓舞。空気はより引き締まった。

 ルヴァン杯の敗退から見事に立て直し、完勝。次節は16日にアウェーでの新潟戦が待つ。金崎は「厳しい戦いになると思うけど、しっかり全員で頑張りたい」と力を込めた。

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2017年9月9日のニュース