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G大阪・長谷川監督、今季限り退任 後任候補にネルシーニョ氏

[ 2017年9月8日 05:30 ]

G大阪・長谷川健太監督
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 G大阪は7日、長谷川健太監督(51)の今季限りでの退任を発表した。J2に降格した13年から5年。クラブ史上初の3冠獲得など、計4タイトルをもたらした名将からの“卒業”を決意、新たな道を歩む。

 今季限りの退任は既定路線だった。山内隆司社長はクラブを通じて、「新たなステージに向けてステップを踏み出す時と考え、熟考のうえ、長谷川監督からの卒業はこのタイミングだと判断しました」とコメントを発表。だが8月中旬に水面下で2年契約延長を打診された長谷川監督はスポニチ本紙の取材に「俺にも考えるところはある」と勇退に含みを持たせていた。

 J2に降格した13年から指揮。1年でJ1復帰、翌14年にはクラブ史上初の3冠(リーグ、ナビスコ杯、天皇杯)を獲得した。翌15年も天皇杯を連覇。ただ16年は無冠に終わった。そのオフ、指揮官が残留を希望したMF阿部(川崎F)とMF大森(神戸)を簡単に放出。シーズン終了後、長谷川監督は「第一希望の選手を獲得してくれたことがない」とメディアの前で漏らすなど、フロントとの温度差が浮き彫りになった。

 さらに今夏も指揮官は引き留めたにもかかわらず、U―20日本代表のMF堂安(フローニンゲン)の海外移籍を容認。戦力が出ていくばかりの現状に、不満を漏らすことは一度や二度ではなかった。また単身赴任を5年間続け、家族が生活する関東に戻りたいという思いもあった。

 後任人事は未定ながら外国人指揮官を第一候補にリストアップしているもようで、神戸を今夏解任されたネルシーニョ氏(67)などが挙げられているとみられる。一時代を築いた名将が去り、G大阪が新たなステージへと踏み出すことになる。

 ◆長谷川 健太(はせがわ・けんた)1965年9月25日、静岡市出身の51歳。現役時代は清水で活躍、国際Aマッチ出場は27試合4得点。05年から6季、清水を率いて、13年にG大阪監督に就任。1年目でJ1に復帰、14年にクラブ史上初の3冠。15年シーズンに天皇杯2連覇を果たした。

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