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【サウジアラビア戦分析】近すぎた本田と柴崎 右サイド機能せず

[ 2017年9月7日 08:26 ]

W杯アジア最終予選B組   日本0―1サウジアラビア ( 2017年9月5日    ジッダ )

前半、柴崎(後方)にヒールでパスを出す本田
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 本大会出場を決めている日本は予選最終戦を黒星で終えた。ボール支配率は日本45.8%―サウジアラビア54.2%。最終予選7試合連続で日本は支配率で下回った。以前はボールを保持してゲームを進めていたが、相手に持たせ、ボールを奪った位置から攻撃をスタートするスタイルが定着しつつあるようだ。

 2―0で快勝したオーストラリア戦と今回の先発メンバーの平均プレー位置を比較した。FW、MF、両サイドバックを線で結び、そのエリア形状(塗った部分)を見ると、右サイドの変化に気付く。オーストラリア戦の浅野―山口の距離間よりも今回の本田―柴崎はかなり近い。オーストラリア戦で最も高い位置でプレーした浅野に対して、本田はペナルティーエリア周辺でのプレーはわずかに3回。柴崎は攻守のバランスを取ったオーストラリア戦の山口よりも高い位置で攻撃をけん引しようとした。

 サウジアラビアの攻撃の55%が左サイドが起点となっていることを考えると、日本の右サイドが攻守で機能しなかったのはこの近い距離間が要因かもしれない。左サイドでは原口、長友が果敢に攻めたが、柴崎とコンビを組んだ井手口は守備にも奔走しシュート1本と前回ほど攻撃的ではなかった。今回の1敗は、相互の意思疎通を図る上では貴重な戦いとなったはずだ。

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2017年9月7日のニュース