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ハリル監督、続投宣言 義姉の容体深刻も「仕事を続けます」

[ 2017年9月2日 05:30 ]

<サッカー日本代表会見>熱弁を振るうハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 前夜、涙に濡れていた目はつり上がり、鬼の形相になっていた。W杯出場決定から一夜明けた1日の練習前、ハリルホジッチ監督は恒例の円陣を組むと強い口調で選手たちを鼓舞した。

 「昨夜で第2章が終わり、今日から第3章は始まっている。本当の戦い。ロシアにはツーリストとして行くつもりはない。W杯はただのスポーツの大会ではない。国家のプロモーションとしても大きな意味を持つ。日本人選手、全員が準備をしてほしい」

 練習後には田嶋会長が同席して緊急の会見が開かれ、レギュラー争いも横一線を強調した。アルジェリアの監督時代にFIFAランクを55位から16位まで上昇させた実績を自慢げに語り、日本を現在の44位から20位以内に引き上げると目標を設定。強豪国へのコンプレックス解消を課題に挙げ、「私は勝つことが大好き。もっと欲している。病的かもしれないが…」と話した。

 常に解任危機に立たされ、試合後には自ら親族の健康問題で帰国を検討していたことも明かした。ボスニア・ヘルツェゴビナの地元紙によれば義姉の容体が深刻な状況だという。それでも、指揮官は「とある方々には残念かもしれないが、私はこの仕事を続けます」と高らかに続投を宣言。他から金銭的に日本を上回るオファーを受けながら突っぱねたことも初告白し“日本愛”を強調していた。

 ▼日本協会田嶋会長 ロシアに向けて素晴らしいチームになるよう、監督をフルサポートしていきたい。

 《サウジアラビアとの対戦成績》 8勝1分け3敗。初対戦は90年で、0―2で敗れた。以後00年まで5勝1分けと6戦無敗が続いたが、06年に0―1で敗戦。昨年のW杯アジア最終予選は2―1で勝利。

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