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城彰二氏 サウジアラビア負けてハリルJに余裕…逆に怖い

[ 2017年8月31日 07:45 ]

W杯アジア最終予選B組   日本―オーストラリア ( 2017年8月31日    埼玉 )

大一番へ向け円陣を組む日本代表イレブンとハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 アトランタ五輪最終予選やジョホールバルで、私もこういう状況を経験したが、選手は今まで感じたものとは全く違うプレッシャーを感じると思う。張り詰めた空気の中で、「勝とう」と気持ちが高ぶる半面、怖さもある。選手同士での話の内容は全く覚えていないし、何を食べたか、監督がミーティングでどんな話をしたかも頭に残らない。それほど目の前の試合にのめり込み、何も入らなくなってしまう。いかに平常心で戦えるかという気持ちの部分が重要だ。

 今回私がいちばん懸念しているのはサウジアラビアが負けて、日本に余裕ができたこと。日本は「何としてもオーストラリアに勝たないと」という状況から一転して、精神的に余裕ができ、心の隙ができやすい状況になった。選手は「そう思っていない」と言うはずだが、人間なのでどこかに「楽になった」と思う気持ちがある。それが出ないようにすることも必要だ。

 さらに試合が雨の可能性もある。日本が俊敏性を生かして特長を出しやすくなる以上にオーストラリアのパワーを生かしたミドルシュートが滑って入ることもある。意表を突くシュートなどにも十分に注意する必要があるだろう。(元日本代表FW)

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2017年8月31日のニュース