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香川「持ってる男」に変身 決める千金弾!W杯へ31日豪州戦

[ 2017年8月30日 05:30 ]

代表練習で香川は軽快な動きを見せる
Photo By スポニチ

 大一番が2日後に迫っても、香川は落ち着いていた。決戦の地・埼玉スタジアムでの練習を終え「メンタル的な準備はできている。無心でやるだけ。考えすぎず、自信を持って戦いたい。このプレッシャーに打ち勝たないと上にはいけない」と力を込めた。6月7日のシリア戦で左肩を脱臼。復帰後はリーグ2試合に途中出場しただけだが「大丈夫です」と言い切った。

 所属するドルトムントで重要な得点を重ねてきた香川だが、国際Aマッチでは思うような活躍をできていない。W杯予選で通算10得点しているが、ゴールを決めて勝利した試合は8―0、6―0、3―0、6―0、5―0、4―0と大量得点差ばかり。1点差ゲームの決勝弾など記憶に残る一撃はない。「W杯出場を決める得点について考えたことはある。チームとして良い試合ができればチャンスは僕のところに来ると思う。自分のやるべきことをやった結果、それは生まれると思う」。“持ってない男”を返上する準備はできている。

 この日の練習は冒頭15分を除いて非公開。関係者によると、前線からの守備確認と攻撃のセットプレーが中心だったという。トップ下にはスペインで成長中の柴崎らもおり、故障明けの香川は切り札として控える可能性もあるが、「頭からでも途中からでも準備はできている。オーストラリアが前掛かりで来れば3バックのサイドを突けるし、引いてくればバイタルエリアでボールを受けられる。イメージはできている」と攻略イメージを膨らませた。

 10年W杯南アフリカ大会は当落線上にいながらメンバーから落選。主力として臨んだ14年W杯ブラジル大会では精彩を欠き、1次リーグ第2戦ギリシャ戦で先発落ちの屈辱を味わった。ロシアに懸ける思いは強く「与えられた壁を乗り越えたい。必ず自分たちはやれると信じている。ホームのアドバンテージを生かしてアグレッシブに戦いたい」と視線を上げた。日本は過去にホームで勝ってW杯出場を決めたことはない。「10番の重みは年々感じている。重圧に打ち勝たないと上には行けない」。背番号10の真価が問われる時が来た。

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