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インテル長友「左太腿裏に張り」途中交代…31日豪州戦欠場も

[ 2017年8月28日 05:30 ]

セリエA・第2節   インテル・ミラノ3―1ローマ ( 2017年8月26日 )

<インテル・ローマ>前半、ボールを受ける長友(左)
Photo By 共同

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(30)が26日のアウェー・ローマ戦で左太腿裏に違和感を訴えて負傷交代した。W杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)、サウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)を控える日本代表に合流するため、28日に帰国する。勝てば6大会連続の本大会出場が決まる大一番だが、欠場する可能性も出てきた。日本代表は27日、埼玉県内で合宿を開始。12選手が約1時間汗を流した。

 安定したプレーを続けていた長友が突如、表情をゆがめた。0―1の後半11分、左太腿裏に違和感を訴え、スパレッティ監督に交代を直訴。ピッチを退き「ちょっとあの…、太腿裏に張りがあったので交代させてもらった。左ですね」と明かした。20日のフィオレンティーナ戦に続き、左サイドバックで2試合連続の先発。対峙(たいじ)した相手の快足FWドゥフレルを封じていたが、アクシデントに見舞われた。

 長友は31日のオーストラリア戦に向けて、28日に帰国する。この1週間は「日本代表のことが頭を離れなかった」と宿敵の映像を何度も見て、選手や組織の分析に時間を割いた。昨年10月11日のアウェーでの対戦は事前練習で脳振とうを起こして欠場。勝てばW杯出場が決まるホームでの大一番に懸ける思いは強い。11年1月29日のアジア杯決勝のオーストラリア戦では李忠成の決勝弾をアシスト。日本列島に歓喜をもたらした6年7カ月前の再現を思い描くが、出場可否について「(日本に)帰ってからドクターとも話し合って決めたい」と話すにとどめた。

 日本代表は大迫、本田、香川、長谷部ら主力に故障明けの選手が多い非常事態。左サイドバックでの先発が有力視されていた長友が欠場すれば、チームに与える影響は計り知れない。所属するインテル・ミラノでは一時は構想外とされながら、プレシーズンに猛アピールして開幕先発を奪取。自らを「不死ゴリラ」と命名した生命力を信じて、軽傷と早期回復を祈るしかない。

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2017年8月28日のニュース