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札幌残留へ!ヘイス“聖地の風”に乗って5戦ぶり白星弾

[ 2017年8月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第24節   札幌1―0仙台 ( 2017年8月26日    札幌厚別 )

仙台戦の後半、先制ゴールを決めサポーターの声援に応える札幌・ヘイス
Photo By 共同

 “聖地の風”に乗った。5試合ぶり勝利だ。札幌は26日、今季リーグ戦では初めてとなる札幌厚別競技場で仙台と対戦。特有の強い風を読み切り、後半8分にFWヘイス(28)が2試合連続ゴールを決めて、1―0で逃げ切った。勝ち点を23に伸ばした札幌は順位を14位(暫定)に上げ、降格圏内の16位・大宮との勝ち点を3差に広げた。

 まさに追い風だ。札幌厚別に吹く特有の強い風。その地の利を生かした。会心の1―0。ストライカーらしいゴールを決めたのはFWヘイスだった。

 後半8分、左サイドに流れたMF兵藤がニアサイドへクロス。ヘイスが死角からうまく相手DFの前に走り込み、頭で合わせた。「うまくスペースを見つけて合わせることができた」。今季リーグ戦4得点目は今季2度目の決勝弾。この地はヘイスにとっても心強い“聖地”だった。

 天皇杯も含め、今季の札幌厚別での公式戦は出場2試合で3得点で「相性はいいね。毎試合ここでやってもいいよ」。そう笑顔で振り返る先制点の価値は大きかった。チームはここ4試合で1分け3敗。3敗は全て先制点を奪われた。逆に先制した試合は今季6勝2分け1敗だ。ヘイスの一発が勝ちパターンに持ち込んだのだ。

 強風で知られる札幌厚別で、コイントスでは迷わず風上の陣地を選択した。「予報で前後半で風上と風下が変わると。それなら先に追い風の方が得。先制点が大事なので先に仕掛けた方がいい」。四方田監督は特有の風を読み切り、風向きが変わる予報もあった後半にヘイスが決勝ゴールを奪った。風の影響でルーズボールが増えるため果敢に前線からプレスをかけ、球際で勝ち、セカンドボールを拾ったことが1―0勝利を呼び込んだ。

 日本代表戦でリーグ戦が2週間中断する直前の試合で価値ある勝ち点3。目標のJ1残留へ残り10試合となった。「10試合、勝ちたい。僕は自信を持っているよ」。ヘイスの言葉が“聖地の風”に乗って心地よく響いた。

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2017年8月27日のニュース