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本田メキシコデビュー弾!右足痛「問題ない」24日代表発表

[ 2017年8月24日 05:30 ]

メキシコリーグ・第6節   パチューカ4―1ベラクルス ( 2017年8月22日 )

<パチューカ・ベラクルス>競り合う本田(右)
Photo By ゲッティ=共同

 メキシコ1部パチューカの日本代表FW本田圭佑(31)が22日(日本時間23日)、ホーム・ベラクルス戦でデビュー弾を決めた。3―0の後半12分からトップ下で出場。同27分に自陣からの速攻で移籍後初得点をマークした。24日のW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉スタジアム)、サウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)の日本代表メンバー発表を前に、右ふくらはぎ痛からの復調を強烈にアピールした。

 まさに一発回答だった。投入からわずか15分後の後半27分。センターサークル付近から一気に駆けだした本田は、自陣からスルーパスを引き出した。ワンタッチで前に蹴り出してDF2人を置き去りにし、左足を強振。ゴール右隅にねじ込むデビュー弾となった。「試合に出られずフラストレーションがたまった。チームに合流できて、とてもエキサイティングな気持ち」。左の人さし指を突き上げて喜びを爆発させ、両手でパチューカの背番号02を誇示してみせた。

 自ら「我が家」と表現するトップ下で君臨した。日本代表やACミランで起用された右FWではなく4―3―3の司令塔として出場。パスを引き出しながら14分にミドルシュート。直後の左CKにダイビングヘッドで合わせてシュートを見舞った。負傷者の出た終盤にはセンターFWもこなし、狭いエリアでのスルーパスから決定機を演出。「ファーストステップとしてはいい結果を残した」と収穫を口にし、アロンソ監督も「ゴールだけでなく、前線へ鋭いパスを出した点は評価できる」と満足そうだ。

 不安を吹き飛ばす一撃だった。電撃移籍直後に右ふくらはぎ痛を抱えていることが判明。31日にオーストラリア戦を控える日本代表のハリルホジッチ監督は「試合数が少ない選手を次の試合で使うのは難しい」と言及した。別メニュー調整が続き、先週には日本代表の医療スタッフが派遣された。約1カ月遅れたデビューとなったが、鮮烈なゴールで患部と試合勘に問題がないことを実証。「こちらのドクターと代表トレーナーがいろいろな話をし、問題ないと伝わっていると思う」とうなずいた。

 4年前のアジア最終予選オーストラリア戦では同点のPK弾をど真ん中にねじ込み、W杯ブラジル大会出場を決めた。今度は、予選で勝利したことのない難敵から勝ち点3が必要になる。「日本にとって最も大事な最終予選が控えている。人よりも危機感を持っているつもり。楽観視はしていない。オーストラリアの方が下馬評では立場が上。それを覆して勝利を収めたい」。運命の大一番へ、頼れる男が一気にギアを上げてきた。

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