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鹿島 産業技術総合研究所と協定 カシマスタジアムを最新技術の実証の場として活用

[ 2017年7月29日 16:59 ]

 鹿島は29日、国立研究開発法人、産業技術総合研究所との包括連携に関する協定締結式をカシマスタジアムで行った。鹿島が指定管理者となっているカシマスタジアムを、最新技術の実証の場として活用することなどが目的だ。

 鹿島では、カシマスタジアムにおいて、管理コストをどう削減するか、収益をどう上げるか、という2つの大きなテーマがある。管理コスト削減に向けては、産業技術総合研究所が持つ技術を用いることで、いち早く修繕ポイントを察知することなどが可能になる。また、芝生の環境測定を行い、日本の気候に即した芝生の開発などにも生かしていく。

 一方、収益アップには、顧客満足度の向上が欠かせない。産業技術総合研究所の笑顔認証システムを用いて、来場者の笑顔満足度調査を行うこともプランの一つだ。他にも人流計測で混雑緩和につなげていくなど、20年東京五輪のサッカー会場にも決定したスタジアムにおいて、さまざまな連係・協力を行っていく。

 ともに茨城県に拠点を置くことから、今回の協定が実現した。産業技術総合研究所にとっても、スポーツクラブとの連係は初めて。鹿島の庄野洋代表取締役社長は「最新のスタジアム、使い勝手のいいスタジアム、より良いスタジアムを目指していきたい」と話した。

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2017年7月29日のニュース