長友、スパレッティ監督の練習は「めっちゃ面白い　複雑で脳みそを使う」

[ 2017年7月13日 10:48 ]

　インテル・ミラノの日本代表ＤＦ長友佑都（３０）は１２日午後、北イタリアのリスコーネ・ディ・ブルニコで行われている合宿で日本報道陣の取材に対応。注目される去就についても語った。

　【長友と一問一答】

――スパレッティ監督の印象について。

　率直な印象は、すごくオーラがあって、やっぱりこれまで結果も残してきたり経験があるからどっしりとしていて、何事にもブレないメンタル、というかそういうものを感じますね。

――練習の内容は。

　めっちゃ面白いです。複雑なんで、めちゃくちゃ脳みそを使わなきゃいけないんで勉強になることも多いし、複雑だから頭を使わなければいけないので面白いですね。それはみんな、面白いねって選手たちも言ってるしね。まあきつい練習もありますけどね、長かったりとか。ただ内容がしっかりしていて、意図もしっかりしている。

――できる限りボールを使って練習をしたいという印象が。

　そうですね。素走りがここまでほとんどないんで。ボールを使ってフィジカルコンディションを上げていくというやり方だと思うんですけど。

――チームはコンパクトに、ショートパスでの組み立てを意識しているという印象だが。

　とにかく後ろから繋いで、スペースを見つけて前に行くということを徹底して練習しているんで、監督のやりたいサッカーというか、意図というものを感じますよね。

――スローインの練習とか…。

　それもめちゃくちゃ細かいんで（笑）。サインプレーですね。だから誰が出ても、どんな状況でもやっぱり、ボールを出す側発信で。（スローの出し手として）僕がどういうプレーをしたいのか、それに味方がボールを合わせられるよう、コミュニケーションは常にとっておかないと難しいかなと思いますけど。

――監督からはどういう指示が？

　守備のポジショニングもそうですし、一つ一つ指導してくれるんで。今日もゲームの中でのポジショニングのこととかすぐに指示が入ってきたし、まあ選手としては分かりやすいですよね。言われないよりも言われた方が、監督の目指すサッカーがわかるんで。

――期待されている感じはあるか？

　それはまだわからないですけど、とにかく練習は楽しんでますけど。

――１５日のニュルンベルク戦は一つの山場だと思うが、先発しそうな気配がある。監督へのアピールは何か考えている？

　まあ先発かどうかはわからないですけどね。でも出たら、みんな４５分出る形にはなると思うので。しっかりとアピールすることはもちろん、強い気持ちでいるし。その４５分で何が変わるかは分からないですけどね。でも自分にやれることは全てやりたいなと思っています。

――スパレッティ監督はサイドバックに何を求めている？

　まだ２日間しかやっていないので確実には分からないですけど、ただしっかりボールをポゼッションしながら攻撃にも参加して行くことは求められているし、守備の部分にもポジショニングをあれだけこだわって指導してくれるんで。

――体も動けているのでは。

　オフの時にトレーニングもしてたんで、すごくコンディションはいいといいますか、体がスムーズに動いているんで、トレーニングは積み重ねて良かったなと思います。なかなかゆっくり休んでいる暇はないし、そんな立場でもないんで。忙しかったですけど、合間合間でトレーニングはしっかりできてたんで、まあスムーズに（練習に）入れたと思いますけど。

――トレーニングオタクぶりは、ＳＮＳで拝見していました。

　僕からトレーニングとったら何も残らないんで、とりあえず一人でもトレーニングして。インテルに残るかどうかも分からないですしね。移籍市場がある以上は。

――残りたい？

　それは…まあでも、それって監督がとか、インテル側が僕に対してどう思っているのかっていうが大事ですよね。まず、残って欲しくもない、使いたくもないのに残っても仕方ないですよね。

――今はその手応えを得る段階？

　そうですね、もちろん。（残ろうと思うかは）その時に、僕は感覚で思うでしょうね。それはインテルと監督次第かなと思うし。僕自身が出たいと思っても、インテルが出さなければそれまでだし。

――いつごろ結論を出す？

　それは全然分からないですね。移籍市場って分からないじゃないですか。僕の意志だけでは決められないし、インテルと、僕を求めてくれるクラブがあるとすれば、その三者の意見が揃わないとね。まあ求めてくれるクラブがあったとしても、移籍金でまとまらなければそれまでですし。

――インテルが残って欲しいという意思表示をしたら？

　勝負できると思ったら残ります。ハイ。