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川崎F3位浮上!前半0―2も後半の6分で3発大逆転勝利

[ 2017年7月9日 05:30 ]

明治安田生命J1第18節   川崎F3―2鳥栖 ( 2017年7月8日    ベアスタ )

<鳥栖・川崎F>勝利を喜ぶ(左から)小林、谷口、エウシーニョら川崎Fイレブン
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 8試合が行われ、川崎Fは3―2で鳥栖を退けて、3位に浮上した。2点ビハインドの後半11分からわずか6分でFW小林悠(29)らが3得点して鮮やかに逆転した。C大阪は柏に2―1で逆転勝ちで3連勝し、首位に立った。神戸は3―0で仙台に勝ち、新加入のFWルーカス・ポドルスキ(32)が見守る前で連敗を3で止めた。

 試合終了のホイッスルが響くと、小林、谷口らフル出場の5選手がピッチの上に倒れ込んだ。気温28度、湿度78%で、さらに5日の浦和戦から移動を含んだ中2日の過酷な条件の中での戦い。前半で2点ビハインドを背負う苦しい展開だったが、鮮やかな逆転勝ちを収めた。2―2の後半17分に決勝弾を決めた小林は「吐きそうになった」と過酷さを振り返りつつも「こういう試合に勝ったことで成長につながる」と話した表情は充実感に満ちていた。

 チームの底力を見せつけた。鬼木監督はハーフタイムに「絶対逆転できる」と鼓舞して後半へ送り出し、イレブンが力を振り絞り応えた。後半11分、熊本から駆けつけた家族の声援を受けた谷口が、こぼれ球に反応して左足で押し込んでからわずか6分で3得点。圧巻だったのは、同13分の右サイドバックのエウシーニョの同点弾。アシストしたのは左サイドバックの車屋だった。中村は「車屋のクロスをエウシーニョが決めるのってありえない」と両サイドバックによる得点を振り返った。

 この勝利でチームは3位に浮上。首位との勝ち点差も3まで縮まった。中村は昨季までと比べて「手応えはある」と言う。これまでも攻撃力には定評があったが、「攻撃は水物だけど、今年は守備のところもこうすればというのがある」と強調した。大混戦の上位争い。悲願のタイトル獲りに燃える川崎Fが虎視眈々(たんたん)と主役の座を狙っている。

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