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柴崎王手弾!テネリフェ、昇格PO決勝へ 本拠「ガク」大合唱

[ 2017年6月20日 05:30 ]

スペイン2部・昇格プレーオフ準決勝第2戦   テネリフェ1―0カディス ( 2017年6月18日    スペイン・テネリフェ )

<テネリフェ・カディス>プレーオフ決勝進出を決め、チームメイトと喜ぶ柴崎(右)
Photo By 共同

 スペイン2部テネリフェの元日本代表MF柴崎岳(25)は左MFでフル出場し、プレーオフ決勝進出に導くゴールを決めた。カディス戦の前半34分にこぼれ球を押し込んで2戦合計を1―1として、リーグ戦での順位で上回るテネリフェが勝ち上がった。ヘタフェとの決勝は21、24日に行われる。

 その歓声が、誰がヒーローかを物語っていた。決勝進出を意味する試合終了の笛が鳴ると、ホームの会場では「ガーク!ガーク!」の大合唱。「(試合後は)次のことが浮かびました。中2日しかないので早く休まないと。あまり満足せずにというか。お祭りムードになっていますけど、あまり流されないように頑張りたい」。殊勲の日本人MFは憎らしいほど冷静だった。

 しびれる展開だった。0―0で迎えた前半34分。グラウンダーの右クロスがファーサイドに流れ、フリーとなっていた柴崎の元へ。右足で冷静にゴール左を射抜き、先制。2戦合計1―1にした。「中にいっぱい人がいたので、ちょっと離れてみようかなと。うまく流れてきた」。一瞬のひらめきが生んだ得点だった。120分の死闘の末、相手の猛攻をしのぎ切ったテネリフェが、リーグ戦順位の差で1部昇格に望みをつないだ。

 地元メディア「エル・ドルサル」はチーム最高タイの10点満点中9点を付け「日の出る国から光をもたらすためにやって来た。重要な日にヒーローとなった」と絶賛。チームメートのMFアイトール・サンスも「テネリフェに銅像を建てるべきだろう」とジョーク交じりに活躍を褒め称えた。

 21日から生きるか死ぬかの昇格プレーオフ決勝が待つ。「パフォーマンスを上げていきたいし、頑張りたい。またゴールを決められれば」と柴崎。クラブW杯決勝でRマドリードから2得点を挙げた25歳は、張り詰めた空気の中でこそ真価を発揮する。

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