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浦和 西川空回りで4失点逆転負け…最近6戦わずか1勝と失速

[ 2017年6月19日 05:30 ]

明治安田生命J1第15節   浦和2―4磐田 ( 2017年6月18日    埼玉ス )

<浦和・磐田>サポーターのブーイングを浴びながら引き揚げる遠藤(左)と西川
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 V奪回を目指す浦和がホームで磐田に2―4と惨敗を喫した。GK西川周作(31)がゴール前でまさかの判断ミスを犯すなど守備の安定感を欠き大量4失点。MF阿部勇樹(35)が2得点を決めるも“空砲”に終わった。4月30日の大宮戦に敗れて以降、最近6戦で1勝1分け4敗。優勝候補の本命がまさかの失速で8位に後退した。

 まさかの凡ミスが繰り返された。前半36分、ゴール前に上がった相手FKに飛び出したGK西川だが、競り合った相手FW川又に先に触られる痛恨の判断ミス。直後、無人のゴールにDF大井の先制弾が転がった。「出るなら出る。行ったら触らないと。(ミスは)受け入れないといけない」。真一文字に口を結んだ。

 2―1と逆転した後の後半23分にはハーフウエー手前まで飛び出しながら相手カウンター攻撃をクリアミス。再び無人のゴールに決められた。「出ようとして一度止まってしまって…」。迷いが、らしさを消した。この日は31歳の誕生日。昨年も6月18日の広島戦は2―4の大敗。デジャビュか、悪夢のバースデーとなった。

 昨年まで日本代表の正GKだったが、W杯最終予選イラク戦は代表漏れ。それでも周囲には「もう一度ジャンプするためにしゃがんでる。見とけよ」と話した。だが、そんな思いは空回りし、バランスを崩した守備は崩壊の一途。日本代表のルグシッチGKコーチも視察した一戦で今季初の4失点と不安定ぶりを露呈し、「悔しい思いはこれ以上ない」と話すしかなかった。

 試合後は激しいブーイングが耳をつんざいた。2得点が空砲と化した阿部は「結果が全て。当然と思う」。相手選手との空中戦で左目上を裂傷した槙野は「プレーうんぬんよりもしっかり話し合う時間が必要なのかも」と危機感を募らせた。今季失点は既に20。直近6試合で1勝1分け4敗と大失速。V奪回をノルマに掲げた浦和が早くも正念場を迎えている。

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2017年6月19日のニュース