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札幌 無残5連敗…鹿島に0―3、見せつけられた力の差

[ 2017年6月18日 05:30 ]

明治安田生命J1第15節   札幌0―3鹿島 ( 2017年6月17日    カシマ )

鹿島に完敗し、うなだれる札幌イレブン
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 完敗――。札幌は17日、アウェー(カシマ)で昨季の年間王者・鹿島と対戦し、前半に3失点を喫して0―3で敗戦し、リーグ戦5連敗となった。過去リーグ戦5戦全敗の鬼門・カシマスタジアムの壁は厚かった。広島が敗れたために、順位は15位のままで降格圏入りは免れたが、トンネルから抜け出せない。

 勝てない。悪夢の前半3失点。四方田監督は「全て立ち上がりや一瞬の隙を突かれての失点。まずい時間帯に取られた」と唇をかんだ。連敗を止めるべく決死の覚悟で挑んだ札幌が、鬼門の地であっけなく散った。

 開始早々の2失点で出はなをくじかれた。前半2分に右サイドを巧みな連係で崩され、自陣深くからのクロスをファーサイドのDF山本に頭で合わされた。さらに、同15分にも同様の形から右クロスをFWペドロ・ジュニオールに右足で合わされ、同30分にも再び1対1を沈められた。アンカーの位置に入ったMF荒野は「相手の嫌な所を突いてくる。(マークの)はがし方がうまかったし、こんな崩しがあるのかと」と脱帽。一枚上手だった鹿島に対応できず喫した3失点を悔やんだ。

 ただ、苦しい展開の中でも、チャンスはつくった。前後半を通じて2度のゴールポスト直撃。後半は一気に攻勢に出て鹿島を押し込む時間帯が続いた。エースFW都倉を今季最短の後半24分に、初めて負けている状態で交代。積極的な采配も見せた。だが、前節4日の神戸戦(札幌ドーム)では前半と後半のロスタイムと悪い時間帯に失点して敗戦。この日も、注意を払っていた立ち上がりの失点が全てだった。

 25日の次節では、敵地で首位・柏と対戦する。この日警告を受けたDF福森が、累積警告で出場停止となる。代えのきかないプレースキッカーが欠場と負の連鎖は続くが、MF宮沢主将は「結果は出なかったけど、気持ちだけはしっかり持ってまたいい準備をしたい」と前を向いた。現実は厳しい。だが、どんな状況でも結果を出すしかない。

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2017年6月18日のニュース