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大岩鹿島2戦6発!監督交代から攻撃力UPで札幌3―0撃破

[ 2017年6月18日 05:30 ]

<鹿島・札幌>前半15分、ペドロ・ジュニオール(右)のゴールをアシストし喜ぶ中村(左から2人目)
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 明治安田生命J1第15節は17日、各地で7試合が行われ、鹿島はホームで札幌に3―0と快勝した。5月31日の大岩剛新監督(44)就任後、2戦6発と攻撃力がアップ。守りでは日本代表DF昌子源(24)を中心に4戦ぶりの完封に成功し、2連勝。首位・柏との勝ち点差を4に縮め、暫定4位につけた。

 今季最速のゴールが、勢いを加速させた。開始1分15秒。DF西のスルーパスに抜け出したMF中村が浮き球クロスを送り、DF山本が頭で仕留めた。

 13分後には再び「全員の逆を突けた」という中村のタイミングをずらした絶妙なクロスにFWペドロ・ジュニオールが右足で合わせて加点。同30分には再びペドロが決めた。DFブエノとGK権純泰(クォンスンテ)に第1子が生まれたばかり。ベンチメンバーも一緒にゆりかごダンスを舞い、歓喜の輪が広がった。

 2戦6発。大岩新監督就任後、攻撃の勢いが加速している。新監督が植え付けているのは、一人一人のボールを持つ時間を短くしてシンプルにプレーする意識だ。フィジカルトレーニングの時間も倍増。2試合で4得点に絡んだ中村が「より流動的になっている」と言えば、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたペドロは「試合中も(周囲と)話し合って微調整できた」と前半の攻撃の内容に対する手応えを口にした。

 守備では13日のアジア最終予選イラク戦でフル出場したDF昌子が奮闘。14日の深夜に試合が開催された中立地のイランから帰国したばかりで全体練習への参加は前日だけだったが、「テヘランより暑くなかったので動けるかなと思った」と切れのある動きで速攻とセットプレーを身上とする札幌を封じた。ただ、押し込まれた後半の内容については「失点しなかったことだけがプラス」と厳しい指摘もした。

 4試合ぶりの完封勝利で首位・柏との勝ち点差を4とし、暫定4位。石井前監督も一般席で観戦する中、J1連覇に向け、大岩鹿島が上昇気流に乗ってきた。

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