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鹿島 クラブ初の「レジェンズシート」好評「これからまた試合を違う角度で楽しめる」

[ 2017年6月17日 23:01 ]

レジェンズシートの参加者に札幌戦の見所を解説する中田CRO
Photo By スポニチ

 鹿島は17日のホーム札幌戦で、クラブ初となる「レジェンズシート」を販売、実施した。クラブのCROを務める元日本代表MF中田浩二氏が自ら発案し、企画したイベント。シートの価格は1万2000円でバッグスタンド最上段に位置する「VIEW BOXシート」の観戦チケットがついているが、何より凄いのは、中田CROのおもてなしだ。初めて売り出した今回は20人の枠に約350人の応募が殺到した。

 抽選で選ばれた20人はこの日、試合の4時間前にカシマスタジアムに集合。そこから中田CRO自らが案内するスタジアムツアーが始まった。まずは試合前のピッチへ。一緒に撮影したり、大岩剛新監督が座る前のベンチに腰掛けることもできる。次は選手が試合前にウォームアップする室内エリアへ。クラブは5月14日の神戸戦前にこの場で選手が実際にアップする風景を記録したVR映像を用意。20人は“臨時体験”を楽しんだ。

 普段なら絶対に入ることのできないエリアを巡った後は、監督会見室にて、中田CROが自ら札幌戦の見どころを細かく解説した。札幌の攻略法に始まり、鹿島の選手の秘話や裏話まで詳細に明かしてくれるサービスぶりだ。参加者からは笑い声や感嘆の声が漏れた。神奈川県から参加したサポーター歴15年の今井涼子さん(25=会社員)は「これからまた試合を違う角度で楽しめる。中田さんのファンだったので参加したいと思った」と瞳を輝かせていた。

 企画の発端は、中田CROが約2年前にプロ野球を観戦した際、試合前にファンが練習を見学できるイベントがあることを知ったことだった。「サッカーでもできるのでは」と時間をかけて企画を一から練り、VR映像体験などアントラーズ独自の色を出して実現にこぎ着けた。「レジェンズ」と名付けたのは、今後、他の鹿島OBも関わるイベントにしたいという狙いがあるからだ。

 「これをスタートとして、今後、ロッカールームを見られるようにするなど、いろいろな形に発展させていければ。クラブとサポーターの接点を作っていくことで、集客が増えていけばいい」と中田CRO。手厚い「お・も・て・な・し」で、カシマスタジアムへの来場者招致に力を入れていく。

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2017年6月17日のニュース