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【加茂周の視点】攻撃を活性化できず ボールを前に運ぶ勇気を

[ 2017年6月14日 09:15 ]

W杯アジア最終予選B組   日本1―1イラク ( 2017年6月13日    イラン・テヘラン )

<日本・イラク>後半、激しいチャージを受ける本田(左)
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 前半の早い時間にセットプレーから生まれた大迫のゴールは見事だった。本田のCKも精度が高かったが、大迫もニアサイドに入って後ろ向きでうまくボールをスリップさせた。何度も練習していた形だろう。ただ、それ以外は終始押されてほとんどいい攻撃ができなかった。

 日本はリスクを避けて慎重に戦おうとしたが、それにしてもボールを前に運べなかった。本田も久保も守備に回る時間が多く、攻撃を活性化させられなかった。早めに先制すると、試合運びが守備的になり、サイドの選手は前に行きにくくなることはよくある。それにしてもこの試合は守備ラインが下がりすぎてしまい、ボールが日本陣内で回ったことでイラクに主導権を与えてしまった。

 前からプレスをかけてボールを奪いに行き、前線でボールを回していく必要がある。リスクを冒してまで攻める必要はないが、もう少し前に人数が行かないと攻撃の形ができない。予選突破の可能性は十分にあるとはいえ、ボールを前に運ぶ勇気を持ってもらいたいと思う。 (元日本代表監督)

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2017年6月14日のニュース