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大迫 孤軍奮闘!気迫ヘッドでW杯最終予選初ゴール

[ 2017年6月14日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本1―1イラク ( 2017年6月13日    イラン・テヘラン )

イラク戦でゴールを決め喜ぶ日本代表FW大迫(左)
Photo By スポニチ

 思いの強さが、固く握った両の拳に表れていた。前半8分。大迫は「ニアでくれれば入ると思った。イメージ通り」と本田のCKに飛び込み、頭で合わせた。W杯アジア最終予選初ゴールは貴重な先制点となった。

 試合前日。ここまでのW杯アジア最終予選を振り返り、「今は僕が収めて、両サイドが(ゴール前に)入って 来て、点を取るという形になっている。サイドで起点をつくって、僕がゴール前に入る形もつくっていかないといけない」と話した。チーム内での役割への手応えは示しつつ、ストライカーとしての本音を口にした。

 16〜17年シーズンは所属するケルンで30試合7得点8アシストを記録。欧州移籍4シーズン目で最高の成績を残した。だが国際Aマッチ通算19試合5得点を記録していてもW杯本大会、予選5試合ではゴールがない。「FWだから得点しないと」と危機感を持っていた。

 先輩への思いも背負ってプレーをした。右膝手術からの復帰を目指す内田(シャルケ)は自身の欧州移籍のきっかけをつくってくれた恩人。鹿島で結果が出て海外移籍を視野に入れ始めたタイミングで「海外に行く気あるの?」と電話をもらった。代理人の紹介など移籍の相談に乗ってもらった。「今ここにいられるのは篤人さんのおかげ。だから、また代表で一緒にプレーしたい」。いつか内田の代表復帰を迎えるためにも、結果を出し続ける必要がある。

 チームは後半に失点して、ドローに終わった。自身は後半20分にゴール前の混戦から左足シュートを放つなど奮闘したが、「1点取った後にチームの重心が後ろに下がってしまった。2点目を取る意識がなかった」と猛省した。次は8月31日、ホームでのオーストラリア戦。勝てば本戦出場が決まる。「勝つしかない。次こそが大一番」と決意を込めた。

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