×

ハリル監督“攻撃陣シャッフル” 故障者に適応、選手と個人面談

[ 2017年6月13日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本―イラク ( 2017年6月13日    イラン・テヘラン )

現地の女性が自撮りをする中ランニングする(左から)今野、昌子、久保、山口、浅野、酒井高、井手口、吉田、岡崎
Photo By スポニチ

 日本代表は13日、中立地イランのテヘランで開催されるW杯アジア最終予選でイラクと対戦する。引き分け以上で6大会連続のW杯出場へ王手がかかる一戦。故障者が続出する非常事態を受け、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が中盤と前線のメンバー構成を大幅変更する大胆布陣を採用する可能性が高まった。

 故障者が続出する非常事態にも、ハリルホジッチ監督が動じることはなかった。3月に右膝手術を受けた長谷部、7日の親善試合シリア戦で左肩を脱臼した香川は今遠征に同行しておらず、右下腿痛を抱える山口も万全ではない。指揮官は12日の公式会見で「選手の状態に我々が適応しないといけない。プランB、プランCを用意しないといけない。ソリューション(解決策)を見つけるためにいろんなことにトライした」と明かした。

 関係者によると、非公開で行われた12日の公式練習で、シリア戦から中盤、前線のメンバーを大幅変更する布陣をテストしたもようだ。システムは4―2―3―1を採用。ダブルボランチにはシリア戦でA代表デビューを飾ったばかりの井手口と、遠藤を抜てきした。2列目は右に国際Aマッチ5試合ぶりの先発となる本田、左に久保を配置。トップ下には原口が入った。11日の練習では4―3―3を試しており、試合当日に最終決断を下す見通しだ。

 布陣変更に伴う準備に余念はない。各選手の役割を徹底させるため、宿舎では多くの選手と個人面談を実施。一対一の話し合いは深夜に及ぶこともあった。気温35度超、標高1200メートルなど過酷な条件下だが、指揮官は「プールに行ったり、ビーチに行くのが一番気持ち良い」と軽口を叩く余裕も見せた。3月23日のUAE戦(アルアイン)では約2年ぶりに招集した今野、所属クラブで出場機会のなかった川島を先発に抜てきする采配が的中。再び変幻自在の采配を繰り出し、ロシア切符を引き寄せる。

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月13日のニュース