なでしこ横山、ノリノリ４戦連発！豪快ミドルでオランダ撃破

国際親善試合   日本１―０オランダ （ 2017年6月9日    ブレダ ）

＜日本・オランダ＞後半１７分、決勝点を決め喜ぶ横山
Photo By ゲッティ＝共同

　オランダ・ベルギー遠征中のなでしこジャパンは９日、オランダのブレダでオランダ代表と国際親善試合を行い１―０で勝利した。後半１４分から途中出場した横山久美（２３＝長野）のミドルで先制すると、終盤の猛攻に耐え切った。１３日には敵地でベルギーと対戦する。

　新エースが豪快なミドルシュートを突き刺した。後半１４分から途中出場した横山はわずか３分後、阪口からパスをもらうと寄せてきた相手をターンでいなし、約２０メートルから右足を振り抜いてゴール右上を射抜いた。「とにかく点を取れと言われていた。それしか考えていなかった」。これで公式戦４戦連発。エースにふさわしい活躍で３月のアルガルベ杯では敗れた相手にリベンジを果たした。

　オランダ入りしてから“予感”はあった。「シュート練習が完璧で、確率が凄く良かった。その勢いに乗れた」。７月に欧州女子選手権を控え、準備も最終段階に入ったオランダを黙らせる一撃に、高倉監督は「ゴールエリアの中での一発というのは、彼女の特殊な能力。本当に一番いい仕事をしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。

　７月には長野からドイツの強豪フランクフルトに期限付きで移籍する。初の海外移籍を前に「自信は（現地で）練習してつけるしかない。頑張りたい」と気を緩めず、さらなる飛躍を目指す。