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GK中村で柏8連勝!首位堅守 代表初選出応えた神セーブ連発

[ 2017年6月5日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第14節   柏1―0浦和 ( 2017年6月4日    柏 )

<柏・浦和>柏の中村(右)はサポーターとビールで乾杯
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 9試合が行われ、柏はホームで浦和に1―0で勝利し、8連勝で首位をキープした。対浦和は14年4月26日の対戦以来6試合ぶりの白星。日本代表に初選出されたGK中村航輔(22)が好セーブを連発して、前半ロスタイムのMF中川寛斗(22)のゴールを守り切った。

 “最善手”を打った。1点リードで迎えた後半4分、PKのピンチ。GK中村はキッカーの興梠が助走に入ると、右に跳ぶフェイントで揺さぶりをかけた。「スカウティングはしているし、(興梠は)リオ五輪で一緒に戦った仲間でもあるので情報は入っていた。何とか止めようと最善を尽くした」。GKの動きを見てから蹴るコースを決める相手の癖を逆手に取り、シュートミスを誘発。ボールが枠の左に外れると、右手を突き上げて喜びを爆発させた。

 前半37分に森脇の左足ミドルを左に跳んではじき、後半28分には興梠の至近距離からのシュートをキャッチ。「チームを救うことができて良かった」と胸を張った。チームは14、15年シーズン以来の8連勝を記録したが、そのうち5勝は完封。首位浮上の立役者となったことが評価され、親善試合シリア戦、W杯アジア最終予選イラク戦に臨む日本代表に初選出された。試合後は中村と入れ替わる形で日本代表から落選した相手GK西川から「頑張ってきてね」と声を掛けられた。

 5日からは日本代表の東京合宿がスタートする。ハリルジャパンでは川島、東口に次ぐ3番手の立場だが、「結果だけを求めて戦いたい。日本代表はずっと目指してきた場所。定着できるように頑張りたい」と力を込めた。

 オフはインターネットでの将棋対戦や詰め将棋に時間を費やし、羽生善治3冠(46)の本は全て読破している将棋好き。勝てばW杯出場に“王手”がかかる可能性があるイラク戦でも、チームのために最善手を打つ。

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