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久保、緊急出場で魅せた!勝てば1次L突破のイタリア戦先発も

[ 2017年5月25日 05:30 ]

U―20W杯韓国大会   日本0―2ウルグアイ ( 2017年5月24日    韓国・水原 )

前半途中から出場し、相手選手と競り合う久保
Photo By スポニチ

 サッカーのU―20W杯は1次リーグ第2戦が行われ、D組の日本はウルグアイに0―2で敗れ、1勝1敗となった。前半20分にエースのFW小川航基(19=磐田)が左膝を痛めて負傷交代するアクシデントが発生。代わってチーム最年少のFW久保建英(15=FC東京U―18)が2試合連続で途中出場したが、同38分にウルグアイに先制点を奪われると、試合終了間際にも追加点を奪われた。中2日でイタリアと対戦する27日の第3戦は、久保が先発する可能性も浮上した。

 ドーピング検査の対象選手に選ばれた久保は、試合終了後、約2時間後に取材エリアに現れた。南米王者ウルグアイに0―2で敗れた一戦を、冷静に分析。「前半に良い入りができなくて、ハーフタイムに“これじゃ終われないな”と思っていた。(後半に)何回もあったチャンスを決められず、逆に相手は一発で決めてきた。良い意味でも悪い意味でも、いろんなことが得られた試合でした」。悔しさを抱えつつも淡々と振り返った。

 2試合連続のベンチスタート。だが、予期せぬタイミングで出番は訪れた。エース小川が左膝を負傷し担架で運ばれ、代わって前半20分から登場。「前半は正直、本当にやれるのかなという疑問や不安もあった」。ファーストタッチがうまくいかず、かつウルグアイの出足の速さは想像以上だった。簡単にボールを奪われる場面が目立ち、同38分に先制点を奪われた。

 だが、気持ちを入れ替えた後半は何度も見せ場をつくった。10分、市丸の放ったシュートのこぼれ球を頭でプッシュ。その3分後はDF2人をかわしてペナルティーエリア内に入り、強烈な左足シュートを放った。同22分には、FW岩崎への絶妙なスルーパスを通して決定機を演出。ゴールには至らなかったが、あと一歩まで迫った。

 これで1次リーグは1勝1敗。決勝トーナメント進出が懸かる第3戦のイタリア戦は、中2日で行われるため試合後に病院へ直行した小川を欠くことが濃厚だ。「負けてしまったのは正直、悔しいですけど、もう終わったことなんで。後ろを見ずに、気持ちも体も切り替えていきたいと思います」。先発起用の可能性も浮上した15歳への期待は、さらに高まることになる。

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2017年5月25日のニュース